ポカンと開いた口元をなんとかしたい…!
どうやったら口を閉じる子になるの?
という疑問に、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします!
口がポカンと開いていたり、「口呼吸」をしている姿って、
だらしないですよね…。
結論からいえば、口呼吸になる子の原因は、口を閉じる筋力がないから。
そのまま放っておけば、口呼吸だけでなく、
- 虫歯や口臭の原因になる
- 食べものがうまく飲み込めない
- 歯並びが悪くなる
など、いいことは1つもありません…^^;
そこでこの記事では、
・口呼吸の改善方法
について、ベテラン歯科衛生士が紹介していきます^^
赤ちゃんでもできる方法なので、ぜひ参考になさってくださいね!
口呼吸の治し方!子供や赤ちゃんが口呼吸になる原因①
口呼吸になる原因は、口を閉じる筋力がないからです。
口を閉じておくには、重力にさからって下唇を持ちあげておく必要がありますよね。
つまり『口が開いてしまう子』は、言い換えれば『口を閉じておく力がない子』とも言えるんです…。
口を閉じるのがしんどいから、いつもポカンと口が開いているんです…。
でもなぜ、口を閉じる力がないの?
その原因は、赤ちゃんのときのミルクの飲み方が関係している可能性があります…。
母乳をしっかり飲んだ赤ちゃんは、自然に
- 舌
- あご
- ほっぺた
を鍛えることができます^^
その理由は、母乳は『吸って』飲むのではなく、
口の周りの筋肉をつかって『搾り出す』ように飲んでいるから。
この動画の55秒からの『舌やあごの動き』を見てください^^
おっぱいを飲むたびに、あごが上下に動いていますよね^^
しっかりおっぱいを飲んだ赤ちゃんは、自然に
- あご
- 舌
- 口の周り
を鍛えることができます。
だから母乳を飲んだ子は、自然に口を閉じることができるんですよ^^
一方で、ミルクを飲んでいる子の中には、『吸って飲む哺乳瓶』をつかっている子がいます。
このタイプの哺乳瓶は、乳首の真ん中に『ポツン…』と穴があいただけの造り。
『口先』でチュウチュウ吸えば、簡単にミルクが飲めてしまうんです。
チュウチュウ飲みは、たとえるなら『ストロー飲み』のようなもの。
口先しかつかえないため、口周りの筋力を鍛えることができません。
その結果いつも口が『ポカーン』と開くことが当たり前になり、
『口呼吸』が癖になってしまうんです。
だから哺乳瓶は『母乳の飲み方に近いもの』を選ぶ必要があるんですよ^^
\詳しい哺乳瓶の選び方はこちら/
口呼吸の治し方!子供や赤ちゃんが口呼吸になる原因②
口呼吸は、小さい頃に習慣化されることが多い癖。
実は、哺乳瓶の選び方以外にも、赤ちゃんが口呼吸になってしまう原因があるんです。
例えば、
①鼻炎や風邪で鼻がつまっている
②指しゃぶりなどの癖
が長引いてしまえば、口呼吸のリスクは「グッ」と高くなります。
特に風邪や鼻づまりが多い子は、簡単に口呼吸の原因に^^;
早めに風邪を治してあげることも
「口呼吸予防」になるんですよ^^
しかも鼻呼吸より、口呼吸する方が赤ちゃん自身も楽なことを知っています。
だから口呼吸が習慣化すると、ますます直すのが難しくなってしまうんです。
鼻づまりは吸引器や病院で、早めに治しましょう!
口呼吸の6つの治し方!赤ちゃん・子供の口を閉じさせる方法
口呼吸を治す第一歩は「いつも口を閉じた状態にする」こと^^
そのためにも口の周りの筋肉を鍛え、楽に『口が閉じられる子』にする必要があります^^
離乳食をよく噛ます
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『口を閉じれる子』にするには、口の周りの筋力をつけることが大切です。
筋力をつけるには『運動』が一番^^
おっぱいやミルクが終われば、口の運動は『噛むこと』。
よく噛んで食べると、自然に口の周りの筋肉や舌を鍛えることができます。
その結果、口を閉じるのが楽になり口呼吸予防になるんですよ^^
これは本当に!
とはいえ、赤ちゃんの離乳食って、
- 柔らかいもの
- 小さく切ったもの
ですよね。
柔らかい離乳食ばかり食べていると、赤ちゃんはほとんど噛まなくていいため、口の運動ができません…。
これでは、いつまで経っても口を閉じられる子になりません…。
解決方法は、離乳食を作らないこと^^
離乳食は作らず、『大人の食事を分け与えるスタイル』にすることで、噛む回数を自然と増やしていくんです^^
\柔らかい離乳食のデメリットはこちら/
え?でもうちの子、まだ奥歯も生えてないのよ?
と思ったかもしれませんが、生後7ヶ月を過ぎて
・母乳やミルクをしっかり飲める
・手が自由に動く
赤ちゃんなら、歯がなくても『舌』や『歯ぐき』をつかえば、たいていのものなら食べることができます^^
\詳しい理由はこちら/
でも大人の食事じゃ、赤ちゃんには濃いんじゃない?
と心配になるかもしれませんが、大人の食事を『薄味の和食』にすれば問題ありません^^
なぜなら、
- 出汁をしっかり利かせる
- 味の濃い新鮮な野菜をつかう
ことで、調味料を足さなくても薄味で美味しい食事ができるからです。
和食は赤ちゃんにとっても消化・吸収がいいし、薄味になれば家族の健康にもいい食べ物!
しかも
- 離乳食を別メニューで作らなくて良くなるので、育児の負担を一気に軽くすることができる
- 自然と赤ちゃんの噛む回数が増える
など、いいことだらけの方法なんですよ^^
\詳しい離乳食の進め方はこちら/
食材の切り方を工夫する
よく噛ませるには、食材の
- 選び方
- 切り方
を見直すことも大切です^^
例えば大人でも「豆腐を30回噛みましょう!」と言われても、
無理…ですよね^^
でもタコだったら、途端に噛む回数が増えませんか?
また、タコも「スライス」と「ぶつ切り」なら、どちらが噛む回数が多くなるでしょう?
簡単ですよね!
つまり、「食材と切り方」で、その食事の「噛む回数」は9割決まってしまうということ。
だから、もっと
- 食べにくく
- 飲み込みにくい
食事形態にして、たくさん噛める環境をつくってほしいんです^^
\噛む回数を多くする方法はこちら/
ストローは使わない
口を正しくつかえるようになるためにも、ストロー飲みはせず、コップで飲むようにしましょう。
その理由は、早くからストローをつかっていると、舌を『前後』に動かす飲み方を覚えてしまうから。
これ、非常にまずいんです…。
食べ物をじょうずに飲み込むためには、『舌』は『上下』に動かすのが正常な動かし方です。
ためしに『唾液』を飲み込んでみましょう^^
舌先が上あごに付いたまま、ゴックン!と飲み込みましたよね^^
じょうずに飲み込むには、舌に
- 食べ物
- 飲み物
をおいて、ゴックンを喉に送り込まなければいけません。
でもストロー飲みが癖になると、飲み込むときに舌が前に出てしまい、
食べこぼしが多くなってしまいます。
また、舌を前に出すのが癖になって口が開きやすくなり、口呼吸が癖になりやすくなるんです…。
\ストローのデメリットはこちら/
鼻の病気を治す
鼻の病気や風邪をひいたときは、早めに治すことも口呼吸予防になります^^
鼻呼吸できないままだと、鼻に空気が流れず分泌物が乾燥し、ますます口呼吸が癖になる悪循環に…(汗)
だからこそ鼻がつまったときは、吸引器や病院で早く治す必要があるんですよ^^
ラッパを吹く
ラッパなどおもちゃをつかって、口の周りを鍛える方法もあります^^
『吹いて遊ぶおもちゃ』は、鼻でしっかり息を吸って口で吐くため、
遊びながら口の周りの筋肉を鍛えたり、口を閉じる練習になるんです^^
もう少し大きくなったら、
- たんぽぽの綿毛を飛ばす
- 風船をふくらませる
- 大きなシャボン玉をつくって飛ばす
- 吹き矢のおもちゃで遊ぶ
など、口をつかいながらできる遊びもあるので、試してみてくださいね^^
楽しみながら口呼吸を直せる方法なので、ぜひ遊んでみましょう!
ガムを噛む
ガムが噛める年齢になったら、ガムを噛むのも効果的です。
特にポスカのガムは初期虫歯を直す効果もあるので、
大人の方も、口さみしいときにオススメですよ^^
キシリトールのガムは、初期虫歯の直す効果はありませんから。
口呼吸のデメリット
口呼吸が癖になると、デメリットしか起きません。
虫歯になりやすい
口呼吸が癖になると、ダイレクトに空気が口の中に入って
唾液が乾燥し、いつも口の中が乾いてしまいます。
口の中の汚れは、唾液によって洗い流されています。
口呼吸が癖になると、口の中で細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や口臭の原因になってしまうんです。
虫歯や口臭に悩まないためには、歯磨きはもちろん、口を閉じることも大切なんですよ^^
歯並びが悪くなる
口呼吸が癖になると、歯並びにも悪影響が起こります。
突然ですが、あなたの「舌先」、口の中のどこに付いていますか?
『舌の正しい位置』は、写真↑のように、上の前歯の少し後ろに『舌先』がついてる状態です^^
でも口呼吸が癖になると、『舌先』はダラーンとさがって、『下の前歯の裏側』についてしまいます。
舌が上あごに付いていると、口呼吸がやりにくいため、
自然に舌が落ちてしまうんです…。
舌は筋肉の塊です!
少し触れているだけでも、歯には力がかかってしまいますよね。
その結果、前歯が前に倒れて、歯並びが悪くなってしまうのです。
歯並びを悪くしないためにも、口呼吸を治すことは大切なんですよ^^
赤ちゃんの口呼吸の治し方まとめ
鼻呼吸も口呼吸も「息を吸って吐くこと」と考えれば、同じ呼吸ですよね。
でも「天と地」ほどのすごい差があるんです!
口呼吸が癖になると、口がポカンと開くだけでなく、口も乾燥したり舌もうまく動かせないので、
- 虫歯や口臭の原因になる
- 食べものがうまく飲み込めない
- 歯並びが悪くなる
など、いいことは1つもありません。
口呼吸を直すためには、
口を閉じて「鼻呼吸」にすることが大切です。
そのためにも、自然に口が閉じられるよう、
- 食事をよく噛ませる
- 鼻の病気を治す
- ストローは使わない
- 口をつかう遊びをする
などの方法で口の周りの筋力をつけ、口を楽に閉じれる口元にしてあげましょう^^
たかが呼吸ですが、口呼吸は本当にデメリットしかありませんから!
\自然によく噛む子になる方法はこちら^^/
\そのまま食べられ噛む回数も増える!おすすめ食材はこちら/
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