前歯も生えてきたし、そろそろやめさせたい!
という悩みに、歯科衛生士13年の経験からお答えします^^
眠いときやお腹がすいたとき、気づくとずっと指を吸っている我が子。
前歯も生えてきたし、歯並への影響も心配ですよね…。
でも指しゃぶりは、3歳頃になれば自然にやめる可能性がある癖。
だから、様子をみていても大丈夫です^^
とはいえ、歯並びやあごの成長への影響を考えると、
早めにやめさせる方がメリットは大きいです。
そこでこの記事では
- 指しゃぶりの原因
- いつまでにやめさせればいいのか・やめる方法
- 指しゃぶりで歯並びが悪くなる理由
について、歯科衛生士が解説していきます^^
ぜひ参考になさってください^^
8ヶ月頃の赤ちゃんの指吸いの原因は?何歳までにやめさせれば歯並びに問題ない?
指しゃぶりの原因の特定は難しいとされていますが、
・口さみしい
・眠い
が考えられています。
また指しゃぶり、と言っても
- 親指を吸う
- 指を2本入れて吸う
- 足の指を吸う
- 拳を舐める子
と赤ちゃんによってさまざま。
歯並びへの影響を考えると、指しゃぶりはやめさせたいですが、
指をはずすと怒ったり激しく泣くので、なかなかやめさせることもできませんよね…。
でも指しゃぶりは、3歳頃になると自然にやめる子が多い癖。
- 頻度や回数が減ってきている
- 強く吸わなくなった
なら歯並びへの影響はほとんどないか、あっても軽度なものなので、
様子をみていて大丈夫ですよ^^
それに3歳頃までの指しゃぶりは、
- おっぱいを飲んでいた頃のなごり
- 生理的現象
だと考えられています。
頻度が減っているようなら、
あまり神経質にならなくて大丈夫♪
ただし3歳を過ぎても、
- 頻度が減らない
- 指にタコができるくらいの激しい指しゃぶりをする
- 昼間もよく指しゃぶりをする
なら、早めに矯正歯科や小児歯科で診てもらった方が安心です。
指しゃぶりをしていると「早くやめさせたい!」と、
焦ってしまいますよね。
でも、無理にやめさせようとすると、
赤ちゃんの心にもよろしくないし、爪噛みなど「他の症状」が現れ、
むしろ逆効果になることも…。
だからこそ、赤ちゃんの気持ちも配慮しながら「やめさせる方法」を考えていく必要があるんですよ^^
赤ちゃんの指吸い!歯並びに影響が出る前にやめさせる方法
赤ちゃんの指しゃぶりには「精神安定剤」の効果があります。
無理にやめさせようとすれば、
逆に赤ちゃんのストレスになる可能性があるんです…。
そのため、指しゃぶりをやめさせたいときは無理はせず、他のことに集中させ、
指をくわえる時間を減らしていきましょう^^
遊び感覚で指しゃぶりをやめられるよう
・散歩や公園など外で遊ばせて、指しゃぶりのことを忘れさせる
・指しゃぶりの絵本を読む
など、赤ちゃんが楽しみながら指しゃぶりを忘れるよう工夫をするのがおすすめです^^
意外に効果があるのが絵本です。
わたしのオススメは、こちらの3冊!
『ゆびたこ』は少し絵が怖いですが、おすすめ^^
何度も繰り返し読むうちに、「指しゃぶりをやめなきゃ!」と赤ちゃんも理解しやすいので、
ぜひ読み聞かせてみてください^^
赤ちゃんの夜の指吸いをやめさせたい時の対策法
昼間の指しゃぶりの回数が減っても、夜はなかなか直らず長引く可能性があります。
夜の指しゃぶりの対策は
・絵本を読んで寝かせる
・寝る前やお風呂に入りながら「今日は指をくわえず寝ようね」と約束する
の3つの方法を試してみましょう。
もしどうしても指しゃぶりが直らないときは、
防止グッズとして、チュチュバイバイスキンクリームを試してみる方法もあります。
指しゃぶりが長引いたり、頻度が多くなったときは使ってみるといいかもしれません^^
赤ちゃんの指吸いで歯並びが悪くなる理由
指しゃぶりは、
- 吸う頻度
- 吸う強さ
- 吸う期間
などによって、歯並びに影響が出てしまいます。
その理由は、指を口に入れることで長時間
歯に力がかかってしまうから。
指しゃぶりって、上下の歯の間に指を挟み、
強めに指を吸いますよね。
その結果、出っ歯になったり、前歯がかみ合わなくなったり…と
歯並びに悪影響を与えてしまうんです。
しかも3歳を過ぎても、指にタコができるほどの、頑固な指しゃぶりが続けば、
- 歯並びが悪くなる
- 舌足らずな喋り方になる
- うまく飲み込めない
など、歯並びの他にもトラブルが起こってしまいます。
出っ歯になる
指を歯の間に挟んで強く吸うと、歯やあごに強い力がかかります。
指しゃぶりしている間、上あご・前歯には
ずっと『前に押し出す力』がかかります。
その結果、あごの幅が狭くなって、
歯が前に出てしまい「出っ歯」になってしまうんです。
前歯が噛み合わなくなる
指しゃぶりで前歯の間に指を入れると、
- 上の歯は前に
- 下の歯は内側に
倒れます。
すると上下の歯の間に隙間ができ、前歯が噛み合わなくなってしまうんです。
上あごが狭くなる
指しゃぶりが長引くと、あごの側面が常に圧迫されます。
その結果、あごの『横の成長』が邪魔され、上あごが狭くなり
上下の歯並びのバランスが崩れてしまうんです。
奥歯のかみ合わせがズレる
上あごの幅が狭くなると、下あごとのバランスが悪くなってうまくかみ合わず、
横にずらして噛む癖がついてしまいます。
ズラして噛む癖が身につくと、
奥歯のかみ合わせがズレる原因になります。
舌が前に出る
指しゃぶりをすると、前歯の間に隙間ができます。
すると、この隙間に
- 舌を入れる
- 飲み込むときに舌で歯を押す
癖がついてしまうんです。
この癖、本当に厄介なんです^^;
舌を歯の間に入れたり、舌を前に出す『悪い癖』があると、
- 舌足らずな話し方になる
- 「サ・タ・ナ・ラ行」の発音がうまく言えない
- 迎え舌になる
など、良いことがありません。
\詳しくはこちら/
大人で指しゃぶりをしている人はいませんが、
「舌を歯の間に入れる癖」のある人は結構いるんですよ^^;
もし3歳以降も指しゃぶりが続くなら、歯並びに影響が出る前に
歯医者で相談してみることをおすすめします。
指しゃぶりがあっても歯並びを悪くしない予防方法
最後にもう1つ。
指しゃぶり癖があるときからできる、『歯並びを悪くしない予防法』も紹介します。
それは、離乳食をよく噛ませること^^
離乳食をよく噛んで食べると、骨を刺激し『あごの幅』を広げてくれる効果があるんです^^
さきほど紹介したように、指しゃぶりをするとあごの幅が狭くなり、
歯並びが悪くなってしまいます。
なかなか指しゃぶりが直らないときは、悪い影響を少しでも緩和するため、
普段から離乳食をよく噛ませて食べさせることがおすすです^^
でもまだうちの子、奥歯が生えてないんだけど…
という赤ちゃんでも大丈夫です^^
なぜなら生後7ヶ月以降で、
・おっぱいやミルクがしっかり飲める
・手が自由に使える
たいていのものなら、食べることができるからです^^
まとめると
・絵本や指人形などで指しゃぶりへの注意をそらす
2つの方法を意識することで、歯並びへの悪影響を最小で止めることができる!というわけです^^
\よく噛む子にする方法はこちら/
赤ちゃんの指吸いの原因と歯並びへの影響まとめ
指しゃぶりは
- 精神安定剤
- 口さみしい
- 眠い
などが原因にあります。
でも指しゃぶりは、3歳頃になると自然にやめる子も多いため
様子見で大丈夫です。
ただし
- 強く吸う
- 頻度が多い
指しゃぶりは、歯並びへの悪影響もあるので、
今のうちに対策をしておいた方が安心です。
まだ言葉が理解できないときは、遊び感覚で指しゃぶりをやめられるよう工夫し
回数を減らしていきましょう^^
さらに離乳食をよく噛ませておくことで、
指しゃぶりの悪影響を予防していきましょう^^
\よく噛む子にする方法はこちら/
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