どうしよう!すぐ病院に行ったほうがいいの?
それとも様子を見ておいていいの?
という疑問に、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします。
結論から言うと、
- 呼吸がおかしい
- 顔色が悪い
- グッタリしている
場合は、すぐに病院に行ったり救急車を呼んでください!
一方で「誤飲したような気がするけど、元気そうだな…」という場合は、しばらく様子を見てみましょう。
この記事では、
- 赤ちゃんが誤飲したときの対処方法
- 誤飲した場合に知っておきたい連絡先
について紹介しています。
赤ちゃんの誤飲は、気をつけていてもいつ起こるか分かりません!

だからこそ、対処方法や緊急の連絡はぜひ知っておきましょう!
赤ちゃんが誤嚥したかも!子供が誤飲した時の症状とは
ぬいぐるみの目や鼻、小さなボタン…タバコ。
赤ちゃんって気づかないうちに、小さなものを口にくわえてますよね。
しかもそのまま、上を向いて笑ったり泣いたりしていると、
誤って気管に入って誤飲の原因になります。

でも誤飲した異物が、どこに入ったのかを見分けるって、
難しいわよね…。
口の中には
・『肺』の方に入る道
の2つの道があります。
もし誤飲した場合でも異物が「胃」の方に入ってくれれば、赤ちゃんは痛みもないので、
いつも通りに「ケロッ」としていることも多いんです。
そのため、誤飲した異物が尖ってなく毒性のないものなら、
まずは慌てず、しばらく赤ちゃんの様子を見ましょう。
一方食道につかえたときや気管に異物がつかえると、赤ちゃんは苦しそうに咳をし続けて泣きます。
もし泣き声がかれているなら、声帯の方に引っかかっている可能性が高いです。
赤ちゃんが急に苦しそうにしていたら、口の中を確認し、取り出せそうなときは取り出してあげましょう。
ただし異物の形によっては、かえって喉や口の中を傷つける可能性があります。

なので絶対に、無理はしないようにして下さいね。
もし誤飲したと思ったら、すぐ赤ちゃんの頭を体より低くい姿勢にして、手のひらで背中の肩甲骨の間を叩いてください。

背中を叩くことで、出てくる場合も多いですから!
それでも、
・呼吸をしていない
・タバコやボタン電池や毒性のあるものを飲み込んだ
ときは、迷わず救急車を呼んだりすぐに病院へ行ってください。

もし病院へ行くなら、耳鼻科のある救急病院がいいですね。
なお毒性のあるものを誤飲した場合は、
- 水
- 牛乳
を飲ませることで毒性を弱めることができることがあります。
そのため、病院や救急車に電話したときに「何を飲ませたらいいか」も一緒に確認しておくと、
対処がしやすくなりますよ。
赤ちゃんが誤飲したかも!元気なら様子を見よう!
誤嚥したものが尖ったもの以外なら、胃まで入ってくれれば、
そこからは出口が広いので、途中でつっかえる可能性は低くなります。
また異物を確実に飲み込んでいても、赤ちゃんが平気な顔をしているなら、そんなに慌てることはありません。
ウンチとして出てくるのを待ちましょう!

例えば、ボタンや指輪やおもちゃの一部などは、
早いと次の日にはウンチとして出てきてくれることも多いです。
ただし、尖っているモノや毒性のあるものを飲み込んだときは、
たとえ赤ちゃんに症状がなくても、病院へ行きましょう。
いつ出てくる?誤飲した場合のウンチの調べ方

誤飲しても機嫌がいいなら、ウンチとして出てくるのを待ちます。
早ければ翌日、ゆっくりのときは1〜2週間でウンチとして出てきてくれるはずです。
異物がきちんと出てきたか調べるためにも、異物を飲み込んでしまったときは、
毎回ウンチの中を調べてみましょう。
もしおむつが取れている場合は、
・ザルのようなものの中にウンチを入れて、水で流しながら調べる
などの方法で、飲み込んだものを確かめることができますよ^^
赤ちゃんが誤飲したかも!ボタン電池の飲み込みは危険!
赤ちゃんの誤飲で、特に怖いのはボタン電池です。
その理由はボタン電池は体の中でも放電するので、場合によっては消化器官に穴が開いてしまう可能性があるから。
万が一ボタン電池を飲んだときは、すぐ病院でレントゲンを撮って下さい!

病院へ行くときは、飲み込んだ「電池の種類」を伝えられるよう、
できれば「電池の種類」が分かるものを持参しましょう!
もし、現場は見てないけどボタン電池を飲み込んだ可能性がある場合も、迷わず病院に行ったほうが安心です。
他にも、
・酸性やアルカリ性の洗剤
・灯油
・ベンジン
・除光液
を飲み込んだ場合は、すぐ救急病院へ行ってください。
赤ちゃんが誤飲したかも!悪臭・鼻に異物を入れた時の対処方法
もし異物を鼻の穴に入れてしまった場合は、家で取ろうとしない方が安全です。
鼻の穴の中に入ってしまうものは、つるつるしたもの(ビー玉、錠剤など)などが多いので、
家では上手くつかみ出せないからです。
しかもつかみ損なうとそのまま鼻の奥に入って、ますます取れにくくなる悪循環になってしまいます。

じゃあ、病院へ行った方が安心なのね。
うちの娘も、レゴブロックを鼻の中に詰めたことがありました。

急いで病院でとってもらいましたが、小さい子って
本当に何をするか分かりませんよね…(汗)
また赤ちゃんは知らないうちに、ティッシュペーパーやビニールを鼻の奥に入れてしまうこともあるので注意しましょう。
でもまさか「鼻の中」に異物が入っているとはこちらも思ってないので、数日気づかず過ごしてしまった…なんてことも多いんです。
しかしそのままの状態では、赤ちゃんの鼻や口から悪臭がしてきます。

異変に気づいたときは、早めに耳鼻科を受診してくださいね。
鼻水に血が混じっているときも、異物が入っている可能性が高いので、よく観察してみましょう。
誤飲の予防!赤ちゃんの周りに異物になりそうなものは置かない
下の記事↓で紹介しているように、誤飲の可能性があるとはいえ、
いろんなものを舐め回しさせることは、赤ちゃんの成長にとって大事なことです。


しかし、誤飲の原因になるものを口に入れさせるのはタブー!
誤飲を防ぐ1番の予防方法は、赤ちゃんの周りに異物や飲み込んでしまいそうなものを置かないことです!

そんなの当たり前のことでは?
と思いますよね。
でも「まさか!」というものを口の中に入れるのが赤ちゃんです。
しかも赤ちゃんの小さくて細い指は、大人が予想していなかったものまで取ってしまう可能性があります。
ちなみにうちの娘は、カラーボックスのネジ隠しのキャップを上手に取って口に入れていました。

そのまま気づかなかったらと思うと、本当に怖いですよね…。
また自宅ではモノの置き場所に注意していても、おばあちゃんの家には誤飲しそうなものがその辺にたくさん置かれていますよね。
そのため、あずかってもらうときは特に注意してもらいましょう!
赤ちゃんが誤飲したかも!緊急時の時の3つの連絡先
子どもがケガや病気や誤飲したなど、緊急時に知っておくと便利な連絡先やサイトを
②夜間や日曜日や祝日の連絡先
③医療情報ネット
の3つ紹介しておきますね!
昼間の連絡先
誤飲したのが昼間なら、かかりつけの病院を受診しましょう。

ただし、かかりつけ医が休診日の場合もあります。
万が一休診だったときも対応できるように、別の診療している病院を事前に探しておくと慌てずにすみますよ。

日曜日でも診療している病院はありますから、ぜひ調べておきましょう♪
夜間や日曜日や祝日の連絡先
夜間や、日曜日や祝日のときは、小児救急医療電話相談#8000に電話をしましょう。
#8000にかけると、全国の都道府県の窓口に転送されます。
ただし利用できる時間帯は都道府県ごとで変わりますから、もし旅行などに行くときは、
事前に利用時間を調べておくと安心ですよ^^

医師や看護師から
「家庭でできる応急処置方法」についてアドバイスがもらえますから^^
医療情報ネット
医療情報ネットをつかえば、住んでいる地域の医療機関を検索できます。
また地図から、受診したい科目や日にちを指定して検索ができますから知っておくと、とても便利です。
万が一に備えて、自分の地域の医療情報ネットを一度は絶対に検索しておきましょう!
赤ちゃんが誤飲した時の対処方法まとめ
赤ちゃんは、わたし達大人が想像してないようなものを口に入れることがよくあります。

そのため誤飲の原因になるものは近くに置かないようにして、
事故を予防しましょう!
もし誤飲した場合でも、「なにを飲み込んだか」で対処方法が変わります!
尖ったり毒性のないもので、飲み込んだ後も赤ちゃんの機嫌がいいのならそのまま様子をみましょう。
一方で様子がおかしいときや、ボタン電池など危ないものを飲み込んだときは急いで病院へ行って下さい!
判断に困ったときは#8000で確認してみましょう。
注意したいことは、赤ちゃんが異物を口に入れているのを発見しても「いきなり」取ろうとしないこと。
大人が焦って取り上げようとすれば、赤ちゃんはびっくりして誤って飲み込んでしまう可能性があります。
なので、焦らず「そっと」取り上げましょうね!
まだまだ目が離せない時期が続きますが、誤飲したときはわたし達大人が落ち着いて対応してあげることが、赤ちゃんを守ることにつながりますから^^
0歳からつかえる歯磨き粉
赤ちゃんの歯磨き粉は、飲み込んでも良いように、必ず成分にこだわって選びましょう!
絶対に適当に選んではいけません!
歯科衛生士のわたしが、実際に娘に使って良かった歯磨き粉だけをまとめました♪
赤ちゃんや子どもの歯磨き粉選びに迷っているなら、ぜひ使ってみてくださいね。

うがいのできない子にも使える歯磨き粉ですから^^
