という疑問に、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします^^
結論から言うと、食べるとき舌が出る赤ちゃんは、
- 口の周り
- 舌
をじょうずに使えてない可能性があります。
なので、舌をうまくつかえるようトレーニングしてあげると、
『舌を出さずに食べる子』になる可能性があるんですよ^^
ここでは、
- 舌を出して食べる原因
- 『迎え舌』対策方法
について解説しています^^
舌を出す癖は、早いほど直る可能性があるので、
さっそく実践してください^^
ちなみに我が家では、ステック野菜や果物を8ヶ月頃からかじらせ
口の周りを鍛えさせてきました^^
だから、舌を出しながら食べることなく育っています。
『らでぃっしゅぼーや』の無農薬野菜は、そのままでも美味しいので赤ちゃんにもおすすめですよ^^
離乳食を食べる時に舌を出す赤ちゃんの原因は?
『迎え舌』になる原因は、『舌』や『口の周りの筋肉』の使い方がうまくないから。
『綺麗に食事する子』は、箸やスプーンの方を顔に近づけ、口の中に食べ物を運びますよね。
でも『迎え舌』の子は、舌や口の周りの筋力がとても弱いため
顔や舌の方を食べ物に近づけないと、口の中に入れることができないんです。
その大きな原因は、
・離乳食をよく噛んでない
にある可能性があります。
母乳育児かミルク育児か
母乳で育った子は、自然に口や舌を鍛えることができます。
その理由は、母乳の飲み方にあります。
実は赤ちゃんって、母乳を『吸って』飲んでるんじゃないんです。
この動画の55秒あたりの、『舌やあごの動き』を見てください^^
母乳を飲むたびに、舌で上あごに乳首を押し付け、しぼり出すように飲んでいますよね。
この動きをすることで、
- 舌
- あご
- ほっぺた
など、口の周りの筋肉を自然に鍛えることができるんですよ^^
さらに『舌を上あごにつける習慣』
が身につき、綺麗に食べることができるんですよ^^
いっぽう、ミルクで育った赤ちゃんの中には、口を十分動かせず育った子がいます。
その大きな原因は、『哺乳瓶の選び方』にあります。
たとえば、乳首に穴がポツンと開いただけの『哺乳瓶』を使っていると、『ストロー飲み』のように口先だけでチュウチュウ吸って飲むクセがつきます。
ストロー飲みって、舌が『前後』に動きますよね。
『前後の舌の動き』が身についた赤ちゃんは、食べるとき舌が前に出やすくなるんです…。
\詳しい理由はこちら/
離乳食をよく噛んでない
母乳やミルク以外で口を鍛えるには、『よく噛む』ことが大切です。
でも柔らかい離乳食ばかりだと、噛むことができず、
舌や口の使い方は下手なままに…。
だからこそ奥歯がないときから『よく噛める食事』を出して、口や舌をつかうトレーニングをたくさんさせてあげてほしいんです^^
具体的な方法は、あとで紹介しますね^^
\柔らかい離乳食のデメリットはこちら/
離乳食を食べる時舌を出す子の4つの対策方法
舌を上手に動かせるようになれば、舌を前に出さなくなるし、
食べ方も綺麗になります^^
そのためにも
①水分は食後にする
②風邪を引いたらすぐ治す
③一口の量を調整する
④大人の食事を取り分ける
の4つを意識しましょう!
水分は食後にする
口の運動は『噛む』ことでしかできません。
でも食事中に水分をとっていると、噛まずに飲み込んでしまいます…。
これでは、『舌』を鍛えることができませんよね…。
解決策は、水分は食後に出すこと^^
そもそも離乳食には、水分がたくさん含まれています^^
だから、
- 熱いもの
- 辛いもの
- つまった
など緊急以外のときは、流し込みを防ぐためにも食後に水分を飲ませてあげてほしいんです^^
風邪を引いたらすぐ治す
風邪を引いて鼻がつまると、口呼吸になりますよね。
実は『口呼吸』が癖になると、ますます舌が前に出やすくなってしまうんです…。
舌は本来、上あごに付いているのが正常な状態です。
でも口呼吸をするとき、舌が上あごに付いていると
呼吸しにくいですよね…。
その結果、舌がダラーンと下がってしまい、食べるときに舌が前に出やすくなってしまうんです…。
鼻風邪を引くと口呼吸になりやすいので、早めに風邪を治してあげましょう^^
一口の量を調整する
一口の量を調整することも大切です。
口の中に入れる食べ物の量が多いと、こぼさないよう舌を出してしまうことがあります。
一口の量が多いときは量を減らすことで、舌が前に出る癖を予防することができますよ^^
大人の食事を取り分ける
おっぱいが終われば、口の運動は『噛む』ことでしかできません。
でも離乳食って、
- 柔らかく
- 食べやすく
つくってしまいますよね。
これじゃ、噛む練習ができません…。
その結果、赤ちゃんは、
- 舌
- 口の周り
の筋肉をつかうのが下手なまま、育ってしまうんです…。
解決策は、赤ちゃんのうちから『よく噛める食事』をだすこと^^
実は、生後7ヶ月以降で
・手が自由に動く
・おっぱい(ミルク)をしっかり飲んでいる
赤ちゃんなら、歯がなくても大抵のものは食べられます^^
赤ちゃんは歯がなくても、おっぱいを飲むように舌を上あごに押し付けながら食べようとします。
そして成長とともに歯ぐきで上手に食べるようになって、歯が生えてくると噛んで食べるようになるんですよ^^
\理由はこちら/
だからこそ離乳食は作らず、大人の食事の中で食べられそうなものを『取り分ける』というスタイルに変え、
どんどん噛むチャンスをつくってあげてほしいんです^^
おすすめは、昔ながら和食!
具体的には、
・大きめに切った野菜の煮物
・キュウリのステック
・きんぴらや切り干し大根の煮物
・白米を少し固めに炊く
などのメニューを取り分けてほしいんです。
これらのメニューは決して硬くないけど、
噛む回数が増える食事になります。
噛む回数が増えると、自然に舌で食べ物を右や左に動かすようになります。
その結果、舌の使い方がうまくなり『前』に出さなくなるんですよ^^
ちなみに、うちの娘の7ヶ月後半の離乳食がこちら。
かぼちゃは、この大きさを味噌汁の具にして取り分けてました^^
ブロッコリーは茎ごと出す^^
ちなみにこのとき、下の前歯2本しかありませんでした^^;
でも、歯ぐきでじょうずに食べていたんです^^
大きく切った方がよく噛むし、丸飲み予防になるなどメリットが多いんですよ^^
\丸飲み対策はこちら/
とはいえ、
でもいきなり、『大人の食事』を食べさせるのは
抵抗があるな…
というきは『歯固めできるおやつ』を持たせ、様子をみるのがいいかもしれません^^
たとえば、これらの商品↓は『赤ちゃんの歯固め用』に作られているので、結構固めです^^
丸飲みできないのはもちろん、前歯や歯ぐきでモグモグ噛む練習ができるし、味も美味しい^^
味に飽きてすぐ吐き出したりせず、長く口を動かす練習ができます^^
手で持てるし、こぼすこともないので、床や服を汚さず噛む練習をさせてあげることができますよ^^
対象年齢が9ヶ月とありますが、先ほど説明したように
お座りの姿勢がフラフラしない7ヶ月以降の赤ちゃんなら、
上手に歯ぐきでモゴモゴできますから^^
\具体的な離乳食の進め方はこちら/
迎え舌のデメリット
『迎え舌』のまま成長すると、
- 食べこぼしが多くなる
- 歯並びが悪くなる
などデメリットも多くなります。
食べこぼしが多くなる
『迎え舌』になってる子は、ほぼ100%、
舌が『正しい位置』についていません…。
ダラーンと下にさがり、歯の間から舌が見える状態になっています…。
一方、綺麗に食べる子の舌は、写真↑のように、上あごに軽く舌先がついています。
常に上あごに舌先がついているので、
スムーズに食べ物を飲み込め、食べ方も綺麗なんですよ^^
ためしに『唾液』を飲み込んでみて下さい。
舌先が上あごに付いたまま「ゴックン!」と飲み込みましたよね?^^
食べ物を飲み込むには、舌を『喉の方』に動かして、食べ物を飲み込む必要があります。
でも「舌が前に出る癖」があると、飲み込むときに舌が前に出てしまい、
うまく食べ物が喉に送り込めません。
その結果、
・上手に飲み込めない
・食べこぼしが多い
子になってしまうんです…。
歯並びが悪くなる
さらに『迎え舌』が癖になると、歯並びも悪くなる可能性があります。
実は歯って、理由もなく「今の位置」に生えているわけじゃないんです。
あなたの歯って、歯並びが『良い・悪い』は別にして、図↑のように
- 内側から押す舌の力
- 外側から押すほっぺたや唇の力
の2つ力でバランスを保ちながら、「今の位置」に歯が生えています^^
でも舌の使い方が悪いと、どうなるでしょうか…?
たとえば、『舌で歯を押す癖』があるとします。
すると「唇からかかる力」より、「舌で歯を前に押す力」の方が大きくなりますよね。
その結果、内側と外側の力のバランスが崩れ、
下の前歯が倒れて歯並びが悪くなってしまうんです…。
だからこそ、迎え舌など「舌を前に出す癖」があるときは、早急に直すことが大切なんですよ^^
離乳食を食べる時に舌が出る原因と直し方まとめ
舌が前に出る根本的な原因は、口の周りや舌の動かし方が下手だから。
対策方法は
①水分は食後にする
②風邪を引いたらすぐ治す
③1口の量を調整する
④大人の食事を取り分ける
の4つで、口や舌の筋肉をつけていきましょう。
大人になれば、勝手に食べ方が綺麗になるわけじゃないんです…。
舌をうまく使えるように練習しないと、食べ方が汚いまま大人になってしまいます。
だからこそ柔らかい離乳食はつくらず、いろんな
- 食感
- 食材
を経験させてあげましょう。
そうすることで、舌や口の使い方がうまくなって、舌が前に出ないようになりますから^^
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もし『おやつじゃなく、野菜ステックや果物をかじらせたい!』という方は、
無農薬で美味しい『らでぃっしゅぼーや』の野菜がおすすめですよ^^
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コメント
はじめまして。
生後9ヶ月になった子供を育てています。
まだひとり座りが手放しでは出来ず安定しないので離乳食開始していません。でも、時々食べさせないけど食材を口元に持っていくと迎え舌をしています。
母乳育児なのに、なぜなのでしょうか?もしかしたら、浅飲みになっている事も原因になるのでしょうか?
この場合、どのように対策したらよいでしょうか?
また、歯固めおやつやコップ飲みは離乳食開始していなくても開始してよいでしょうか?口周りや舌の筋力をつけたいです。
まなさん、メッセージありがとうございます(^^)
赤ちゃんって『母乳を飲むこと』って本能で知っているんですよね(^^)
でも食べることは『学んでいくもの』だと、わたしは思っています^^
なので、今まさに、まなさんのお子さんは学習時期!だなぁと♪
もしいま、食べ物に興味を持ち始めていらっしゃるようなら、
ニンジンやセロリ、きゅうりのステックなどを棒みたいに切って、手に持たせてあげる
(これは食べるためにもたせているのではなく、舐めたりかじったりして、口の周りや舌を動かす練習のために)
のがいいと思います^^
赤ちゃんって手が自由に動くようになると(ものを掴んで口に運ぶなど)食べる能力も上がってくる!と言われているので^^
コップ飲みも9ヶ月なら、少しずつ練習してもいいかと思います。
ただコップ飲みって、大人も姿勢を後ろに少したおさないと飲めませんよね。
なので、今手放しで姿勢が安定してないのであれば、あくまで焦らず
練習するときは、支えてあげながら、少しずつ様子を見てみるのがいいかと思います。
そして、これから姿勢が安定してきたら『大人と同じご飯』を、最初は少し潰しながらあげて、
便の調子が良さそうなら
大きさも大人と同じサイズで、いろんな食材の硬さや食感を体験させてあげてほしいな…と思います。
母乳が飲めているということは、まなさんの赤ちゃんは『舌の正常な位置や動かし方』を学習できているはず!
なのでこの先は、舌や口の周りの筋肉をたくさんつかうこと(いろんな硬さや大きさの食材を経験すること)で
舌の使い方もうまくなっていく、と思いますよ^^
迎え舌で心配になるの、お気持ちわかります。
でも自転車に乗るときも、最初は全身に力が入ってしまいますよね。
でもつかう筋肉が分かれば、リラックスして乗れますよね♪
これと同じく、今まさに、まなさんの赤ちゃんは口の筋肉や舌の使い方を練習している時期!
焦らず焦らず^^です♪
(ちなみになのですが、母乳の出が良すぎ方だと、赤ちゃんって苦労せず母乳を飲めてしまうので、
その場合は、ちょっと搾乳してからあげると、よりしっかり口の周りの筋肉がつかえますよ♪)