水分補給のタイミングは?
何を飲ませたらいいの?
という疑問に、約200人の赤ちゃんの食事指導に関わってきた歯科衛生士がお答えします^^
結論から言えば水分補給は、離乳食が終わってからがおすすめです。
食事中の水分が習慣になると、
- 流し込んで食べるようになる
- 噛む回数が減ってしまう
ため、あごの発達に影響したり、歯並びが悪くなる可能性があるからです。
ここでは、
- 離乳食中の水分補給のタイミング
- 水分を飲まなくても、きちんと飲み込める子になる方法
- 何を飲ませればいいのか
について、解説していきます^^

食事中の水やお茶は、大人もやめた方がいい習慣です。
ぜひ参考になさってください^^
離乳食中の水分の飲ませ方・タイミング
結論から言えば、離乳食のときの水分の補給は
食べ終わってからがおすすめです。
なぜなら食事中に水分を飲むと、水で流し込んでしまい噛む回数が減ってしまうから。
しかも、あとで詳しく紹介しますが『流し込んで食べる癖』がつくと、
①歯並びが悪くなる
②虫歯の原因になる
など、デメリットも多くなります。

水分は、口の中を綺麗にするために
『食後』に飲ませるようにしましょう^^

でも、水分がないと飲み込みにくいんじゃ…。
その不安を解決します^^
離乳食時にお茶や水分を飲ませない方がいい理由
あなたが離乳食中に、水やお茶を飲ませたい理由は
- 食べ物が飲み込みにくい
- 食べ物を喉につまらせたら危ない
からですよね。

でも本来、赤ちゃんって唾液の量は多いはず!
「食べ物を飲み込みにくい…」なんてこと、ありませんよね^^;
しかも、ご飯や野菜には『水分』が入っています^^
だからこそ
②よく噛める食事を出す
ことで噛んで唾液を出せば、水分がなくても問題なく食べることができるんですよ^^

具体的に説明します^^
食卓に水やお茶を出さない
食卓に水やお茶があると、つい飲ませてしまいますよね。
でもその習慣によって、『流し込んで食べる癖』がついてしまいます…。

だからこそ家族全員、水やお茶は食卓にもってこない!
を徹底してほしいんです。
少し話は変わりますが、野生の動物達(ライオンとかシマウマなど)が、
食事中に水分を飲む姿って、見たこと…ありませんよね^^;

人間も動物です。
人間もよく噛んで唾液を出せば、水を飲まなくても
食事をすることができるんですよ^^
食事中の水分補給を続けていると、
↓
流し込んで食べる
↓
かむ回数が減る
↓
唾液の出る量が減る
↓
ますます水を飲んでしまう
と『水分がないと飲み込めない』という、悪循環にはまってしまいます…。
水分補給は『口の中を綺麗にするため』に、最後に飲ませるようにしましょう^^

ただし、お味噌汁やスープなどは食事の一部ですから
飲んでも大丈夫ですよ♪
よく噛める食事をだす
柔らかい離乳食を食べていると、ほとんど噛まずに飲み込んでしまいます。
その結果、口の中に唾液が出にくくなって、水で流し込む…
という悪循環にはまってしまいます…。
だから離乳食のうちから『よく噛める食事』をだし、噛む習慣をつくってほしいんです^^

よく噛めば、唾液が口の中にあふれてきます。
唾液が食べ物と混ざり合えば、水分がなくても「飲み込みやすい形」にすることができますよね^^
それに「水分がないと飲み込めない」ということは、裏を返すと、
それだけ『噛んでない』ということ…。
そのまま成長してしまうと、ますます口の使い方が下手になってしまいます…。


離乳食は『よく噛めるメニュー』にし
どんどん唾液を出す機会をつくってほしいんです^^

でもまだうちの子、奥歯も生えてないのよ…。
柔らかくないと食べれないんじゃ…。
と心配もあると思いますが、問題ありません^^
なぜなら、生後7ヶ月以降で
・お座りの姿勢が安定している
・手が自由に動く
たいていのものは食べることができるからです^^
\詳しい理由はこちら/


でも、硬いもので離乳食なんてつくれないわよ…
と思うかもしれませんが、硬いものじゃなくても『噛める食事』はつくれます。

まず大前提に、離乳食は作らないほうがメリットが多いです^^
\理由はこちら/

おすすめは、家庭の食事を『昔ながらの和食』にして、それを赤ちゃんに取り分けること。
たとえば、
・切り干し大根の煮物
・キノコたっぷりのお味噌汁
・ほうれん草のおひたし
・キュウリのステック
などは決して硬くありませんが、すぐには飲み込めませんよね^^
すると赤ちゃんは、『歯』や『歯ぐき』でモゴモゴし、なんとか『飲み込める形』にしようとします。
その結果、口の中で唾液があふれてくるため、水分がなくても飲み込める子になるんですよ^^
赤ちゃんは口に入ったものを、まず飲み込もうとします。
でも『これは飲み込めないぞ!』と分かったとき初めて噛むようになるのです。

反対に、柔らかい離乳食ではいつまでも
『噛む練習』ができません。
しかも、『赤ちゃんに大人の食事を分け与える』ことは
・赤ちゃんにも取り分けるから家族の食事が『薄味』になる
・同じものを食べることで、『ちょっと辛かったかな』『大きすぎたかな』など、
味付けや大きさなど確認できる
など、あなたにとってもメリットだらけ^^
よく噛む子にするためにも、ぜひ下の記事を参考に↓
大人の食事を赤ちゃんに取り分けてみてください^^
\詳しい離乳食の進め方はこちら/


よく噛む習慣が身につけば、歯並びにもいい影響が出てきますから^^
\安心して赤ちゃんに食べさせられる食材はこちら!/

離乳食中の水分補給のデメリット
離乳食中に水分を飲ませると、水で流し込む習慣がつきます。
その結果、
②虫歯の原因になる
など、2つのデメリットが起こってしまいます。
歯並びが悪くなる
赤ちゃんの骨は、まだまだ成長中。
中でもあごの骨は、『噛むこと』で成長します!

『歯並び』というと、『歯の並び方』ばかり気にしてしまいますよね。
でも『あごの骨』という土台が広がってないと、歯は綺麗に並ばないんです…。
『あごが狭い』とは、7人がけのベンチに、無理やり8人座るイメージ。
無理に座れば、はみ出す人が出てきてしまいますよね。

歯並びが悪くなる理由も、
まさにコレ。
『歯並びの良い子』にしたいなら、
あごが成長する子どもの間に、よく噛んであごの幅を広げておくことが大切です^^

でも水やお茶を出していると、
『流し込んで食べる癖』が身についてしまいます。
その結果、
↓
あごの骨が十分成長しない
↓
歯が並ぶ隙間ができない
↓
歯並びがガタガタになってしまう
可能性が高くなってしまうんです。
あごを成長させるには、よく噛んで
あごの骨に『適度な刺激』を与えることが大切^^
だからこそ
- 「流し込む癖」をつけない
- よく噛んで食べる癖をつける
ため、お茶や水分は『食後』に飲むようにしてほしいんです^^
そしてもう1つ。
噛まずに流し込んで食べる癖がつくと、「片噛みの原因」になってしまいます!

「片方噛み」が癖になると、
どんどん顔が曲がってしまいます。
人間には「噛み癖」があります。
流し込む食べ方をしていると、左右の歯で均等に噛めなくなります。
噛みやすい方ばかりで噛むようになって、顔が曲がってしまうんです。
右でばかり噛んでいると、右側の筋肉に引っ張られて顔が右に曲がる!というわけです。

顔が曲がったまま成長してしまえば、
手術でしか直せません…(汗)
顔が「左右非対称」になるなんて、絶対に嫌ですよね。
- 顔つき
- 歯並び
がきれいなまま成長するように、水分は食後にし、
左右の歯でよく噛んで食べさせましょう^^
\綺麗な顔つきや歯並びにする方法はこちら/

虫歯の原因になる
『水で流し込む食べ方』が癖になると、虫歯の原因にもなってしまいます。

流し込んで食べていると「唾液」が出にくくなってしまいます。
「唾液」には、
・細菌の繁殖をおさえる
効果があります♪
でも水で流し込んでしまうと、唾液の出る量が減って
口の中の細菌の繁殖が活発になり、虫歯の原因になってしまうんです。
\赤ちゃんから使える歯磨き粉はこちら/

赤ちゃんの水分補給は何を飲ませる?
水やお茶は『口の中を綺麗にする』という意味で、食後にしましょう^^
栄養は基本的に『食べ物』から摂ってほしいので、噛む必要のない
- 牛乳
- 乳酸菌飲料
- 果汁のジュース
などの液体から、カロリーを摂る必要はありません^^

カロリーがある飲み物は、飲むだけでお腹が膨れてしまいます。

肝心の離乳食を食べなくなる可能性もあるので
おすすめしません…。
おやつに果汁やジュースをあげる程度なら問題ありませんが、水分補給は基本的に
- 水
- 麦茶などのお茶
をおすすめします^^
なお、水分を飲ませるときは、コップがおすすめです^^

離乳食中の水分の飲ませ方まとめ
食事中の水分は「噛まずに流し込んでしまう癖」を赤ちゃんに教えているようなもの。
だからこそ
②よく噛める食事をだす
を徹底してみて下さい^^
「流し込んで食べる」ことが癖になれば、
- 歯並びが悪くなる
- 片噛みになって、顔が曲がる
原因になってしまいます。
さらに唾液の量が減って、虫歯になりやすくなります。
だからこそ、食事中に水分はもってこない。
食後に飲ませることを徹底してほしいんです。
▼自然にモグモグする食事の作り方は、こちらが参考になります▼

\安心して赤ちゃんに食べさせられる野菜の選びかたはこちら!/

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