虫歯予防ができる歯の磨き方が知りたい!
という悩みに、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします^^
離乳食が始まると、歯磨きもスタートします^^
でも、仕上げ磨きの方法なんて習ったこともないため、『この磨き方で合ってるの?』と不安になりますよね…^^;
ここでは、赤ちゃんの仕上げ磨きを楽にするため
- 確実に汚れを落とす方法
- 赤ちゃんが痛がらない歯磨きのコツ
- おすすめ歯ブラシ
についてベテラン歯科衛生士が紹介します^^
仕上げ磨きのやり方を間違ってしまうと、赤ちゃんが歯磨き嫌いになる可能性もあるので、ぜひ参考になさってくださいね^^
赤ちゃんの仕上げ磨きのやり方!虫歯になりやすい4つの場所
乳歯で特に虫歯になりやすい場所は、
①上の前歯
②歯と歯の間
③歯ぐきとの境目
④奥歯のかみ合わせ面
の4か所!
この4ヵ所の磨き方を覚えておくと、仕上げ磨きがとても楽になりますよ^^
上の前歯の磨き方
実は前歯って、下の歯より上の歯の方が虫歯になりやすいんです。
上の前歯って、歯ぐきが唇で隠れていますよね。
だから意識して唇を持ち上げて磨かないと、磨き残しが多くなって、虫歯になりやすくなるんです。
さらに上の前歯を磨くときに注意したいのが、唇と歯ぐきをつないでいる写真の矢印の『筋』の存在!
この『筋』に歯ブラシが当たると、赤ちゃんは歯磨きを痛がります…。
なので磨くときは、『筋』を傷つけたり歯ブラシが当たらないように、人差し指で上唇を押さえながら磨きましょう^^
指で『筋』をカバーして、指に歯ブラシをそわせるように磨くと、上の歯を確実に磨くことができますよ^^
歯の間の磨き方
歯の間も、虫歯になりやすい場所です。
歯磨きのポイントは、汚れを「かき出すように」歯ブラシを動かすこと^^
とくに
- 歯の間に隙間がない場所
- 歯が重なって生えている場所
は、食べカスがつまりやすいので、歯ブラシの毛先を歯の間に入れるようにして、かき出すように磨みましょう^^
歯ぐきとの境目の磨き方
乳歯の虫歯は帯状に白濁するのが特徴です。
黒ではなく、白く濁ったような色になります。
乳歯の虫歯は、その多くが『歯と歯ぐきの間』から起こります!
だから磨くときも、歯だけでなく歯ぐきに近い部分を磨くことが大切なんですよ^^
歯ぐきの間を磨くポイントは、歯ブラシを歯ぐきにも当てるようにして磨くこと。
こうすることで、
- 歯
- 歯ぐきの間
の汚れを取ることができるんですよ^^
ただし、ゴシゴシ磨くと歯ぐきを傷つけるので、力加減は優しくお願いします^^
歯磨きの力加減の目安は、こちら↓が参考になりますよ^^
奥歯のかみ合わせ面
奥歯が生え始めたら、『かみ合わせ面』も虫歯になりやすいので注意しましょう!
奥歯ってせんべいやクッキーを食べさせると、食べかすが残りやすいですよね…。
かみ合わせ面は凸凹しているので、歯ブラシでしっかり磨いてあげないと汚れが残ったままになってしまうんです…。
磨き方のコツは、歯ブラシを奥歯に置いたら、手前に汚れをかき出すように磨くこと^^
生えかけの歯がある場合、上の図のように↑そのまま歯ブラシを入れても毛先が当たりません。
なので、歯ブラシを斜めに入れながら磨いてみましょう!
生えかけの歯は、上の写真↑のように歯ブラシを横から入れ、ほっぺたを歯ブラシの柄で引っ張りながら磨くと磨きやすいですから^^
赤ちゃんの仕上げ磨きのやり方!おすすめ歯ブラシの選び方
「仕上げ磨き」というと、テクニックばかり気になるところ。
でも、意外に重要なのが『歯ブラシ選び』です^^
赤ちゃんが歯磨きを嫌がる原因で多いのが
- 歯磨き方法が間違っている
- 口の中に合っていない歯ブラシで磨いている
の2つ!
赤ちゃんの口に合わないサイズの歯ブラシを使えば、
- 痛い
- 細かいところまで磨けない
ため虫歯の原因になってしまいます…。
だからこそ、磨きやすい歯ブラシをつかいましょう!
『仕上げ磨き用の歯ブラシ』の選び方は、
・毛先が短く毛が密集してるもの
・毛先が柔らかくて細いもの
・小さなヘッド
・ブラシが平らなもの
の4つの条件を満たしたもの。
小さく未熟な歯や歯ぐきを痛めないよう、仕上げ磨き用の歯ブラシは痛くないものが一番です♪
逆に、選んじゃいけない歯ブラシは
・ヘッドが大きい
・山切りカット
・毛が硬い
・毛先の先端が鋭い
の5つ!
合わない歯ブラシは、痛がったり効率よく磨けなくなるので、選ばないようにしましょう^^
赤ちゃんって、歯ブラシをよく噛みますよね^^;
毛先が開いたら頻繁に交換できるよう、価格が安く磨きやすいものを選んで、定期的に交換するようにしましょう^^
それでも歯磨きを嫌がったり、逃げたり大暴れする子がいたら下の記事でタイプ別の克服方法を紹介しているので、参考になさってくださいね!
赤ちゃんが痛がらない仕上げ磨きのやり方
赤ちゃんを歯磨き嫌いにしないためには、
- 歯ブラシの持ち方
- 動かし方
- 体勢
も意識してみましょう^^
歯ブラシの持ち方
優しく磨くためには、歯ブラシを『鉛筆持ち』にするのがポイントです^^
持ち方を変えるだけで、不思議と力が抜け細かく動かせるようになるんですよ♪
磨くときは、チークを付けるときのように軽い力で横磨きをしましょう♪
毛先がきちんと歯に当たっていれば、軽い力でもきちんと汚れは落ちますから♪
動かし方
さらに優しく磨くためには、歯ブラシを持った手の指を赤ちゃんの歯や顔に置き、『固定』しながら磨くことも大切です^^
手の固定が上手にできるようになると、驚くほど歯ブラシが安定し、優しい力で磨けるようになるんですよ。
さらに反対の人差し指で赤ちゃんの頰っぺたを引っ張ったり膨らませながら磨くと、口の中がよく見え磨きやすくなりますよ^^
\詳しい方法はこちら!/
仕上げ磨きの姿勢や体勢
仕上げ磨きをするときは、『寝かせ磨き』がおすすめです。
まず、あなたの足の間に赤ちゃんの頭を挟みましょう^^
赤ちゃんの両手は、あなたの太ももの下に挟むと、しっかり固定ができ、仕上げ磨きしやすくなりますよ^^
もし、ゴロンの姿勢を嫌がるときは、
- 授乳の時のように横抱きにして磨く
- 赤ちゃんと対面になって磨く
など、別の体勢も試してみて下さい。
赤ちゃんの中には、寝かせ磨きを嫌がる子がいます。
その理由は、『あなたの顔が怖い』から…^^;
キレイに歯磨きをしようと必死になっていると、顔が怖くなりがちに…。
その顔を怖がる赤ちゃんもいるので、笑顔で磨いたり、話しかけながら磨くなど、怖い顔にならないよう意識してみてください^^
仕上げ歯磨きの順番
磨く順番は、基本的に磨きやすいところから始めてOKです!
ただ上の歯や下の歯など適当に磨いていると、どこを磨いたのかわからなくなり、『磨き残し』が多くなる原因になってしまいます。
そのため『上の奥歯から磨く!』など、『磨く順番』を決めておきましょう^^
全体まんべんなく磨けるようになり、磨き残しを減らすことができますから♪
特に磨く順番が決まってない場合は、
上の奥歯の外側→内側→下の歯の奥歯の内側→外側→全てのかみ合わせ面
など、上の写真のように一筆書きのイメージで磨くといいですよ^^
スタート位置は、自分のやりやすい場所からでOKです!
赤ちゃんが歯磨きを嫌がる時の対策方法
もし、歯磨きを嫌がったり逃げたり大暴れするときは、
- 歯磨きシートをつかう
- 食生活に気をつける
ことで、虫歯のリスクを減らしましょう。
歯みがきシートをつかう
歯ブラシを嫌がるときは、歯磨きシートをあなたの人指に巻いて、歯の汚れを拭ってあげましょう。
前歯しか生えてないなら、シートやガーゼだけでも、十分綺麗にできますから^^
口の中を触られる感覚に慣れてきたら、歯ブラシを試していく…という順番で仕上げ磨きを進めましょう^^
詳しい使い方は、下の記事↓で紹介していますので、参考になさってくださいね。
食生活に気をつける
歯磨きできないときは、食生活に気をつけましょう。
- お菓子やジュースをよく食べる子
- お菓子やジュースをぜんぜん食べない子
では、虫歯になるリスクは180度違います。
さらに、
- ジュースを哺乳瓶に入れてチビチビ飲ませる
- ご飯やお菓子をダラダラ食べさせる
ような生活をしていると、一気に虫歯は進んでしまいます。
常に砂糖がいっぱいの口の中は、虫歯菌の栄養だらけ。
そのまま歯磨きせずに寝てしまえば、虫歯だけじゃなく、歯ぐきが腫れたり口臭の原因になってしまいます。
ご飯は時間を決めて食べさせたり、水分補給は水やお茶にして、虫歯になりにくい環境にしておきましょう!
なお『おやつの食べさせ方』は、こちらが参考になるのでぜひ^^
赤ちゃんの仕上げ磨きのやり方まとめ
赤ちゃんの仕上げ磨きは、虫歯になりやすい部分を中心に磨きましょう^^
さらに、痛くない磨き方や歯ブラシの選び方も知っておくと、安全に歯磨きできるし、仕上げ磨きが一気に楽になるのでぜひ実践してみてくださいね^^
▼歯磨きに慣れたら、歯磨き粉も使って虫歯予防をしましょう♪▼
コメント