大泣きする…。
歯ブラシを噛んで離さない…。
仕上げ磨きをしようとすると逃げる…。
という悩みに、1児の母である歯科衛生士が13年の経験からお答えします^^
仕上げ磨きのたびに歯磨きを嫌がられると、イライラしたり絶望的な気持ちになりますよね…。
かといって、『力ずくで押さえつけて磨くのはどうなの…逆に歯磨き嫌いにならない!?』という葛藤もあると思います…。
もう大丈夫です^^
この記事では、ベテラン歯科衛生士が
- 歯磨きを怖がる
- 口を開けない
- 寝かせ磨きに抵抗する
- 大暴れする
など、歯磨きが始まる7〜8ヶ月頃の子に多い『歯磨き嫌い対処法』をタイプ別に解説します^^
克服方法が分かれば、仕上げ磨きのイライラやストレスが一気に楽になるので、ぜひ取り入れてみてくださいね^^
【赤ちゃんが歯磨きを嫌がる】7〜8ヶ月で仕上げ磨きを怖がる理由と対処法
歯磨きを怖がったり嫌がったりする子は、
①歯ブラシを口の中に入れるのが嫌い
②口や顔を触られるのが苦手
な場合があります。
歯ブラシを口の中に入れるのが嫌い
7〜8ヶ月頃になると離乳食も始まって、歯磨きもスタートしますよね。
でも、いきなり歯ブラシを口の中に入れると、赤ちゃんによっては嫌がってしまう場合があります。
赤ちゃんにとって歯ブラシは、見たこともない『変な棒』です。
いきなり『変な棒(歯ブラシ)』を口の中に入れられたら、大人でもビックリしちゃいますよね(笑)
だから赤ちゃんも、ビックリして抵抗してしまうんです。
赤ちゃんの歯磨きの最初の目的は、『歯ブラシの感触』に慣れること。
もし嫌がる場合は、歯ブラシをオモチャ代わりに持たせて、噛んだり遊ばせ『歯ブラシの感触』に慣れてもらいましょう^^
持たせる歯ブラシは、『ストッパー付きの歯ブラシ』が、口の奥まで入りにくいのでおすすですよ^^
この時期は、
- 離乳食の回数も多くない
- 唾液の量も多い
ため、すぐ虫歯になることはありません^^
だからまずは、『歯ブラシの感覚に慣れてもらう』ことを優先した方が、今後の歯磨きもスムーズに進められるんですよ^^
口や顔を触られるのが苦手
赤ちゃんの中には、口や顔を触られることを嫌がる『過敏』の子がいます。
『口』は、敏感なセンサー!
赤ちゃんには『不快な刺激や感触』を、本能的に避けようとする働きが備わっています!
だから、口の中や周りを触られるのを嫌がってしまうんです。
克服方法は、スキンシップが効果的です^^
たとえばおむつ替えのたびに、手足をマッサージして『気持ちいいタッチや感触』を感じてもらいます^^
その延長で
- 顔
- 口の周り
- 口の中
など、触れる範囲を広げていくんです^^
その結果、歯ブラシを口に入れても嫌がらなくなってくるんですよ^^
【赤ちゃんが歯磨きを嫌がる】口を開けない時の対処法
口を開けてくれない子も、仕上げ磨きしにくいですよね…。
そんなときは、
①顔や口の周りを触る
②ぬいぐるみや絵本や動画をつかう
③歯磨きしている姿を鏡で見せる
3つの方法を試してみましょう!
顔や口の周りを触る
口を開けない子も、
- 歯ブラシ
- 指
など、口の中に『異物』が入ってくることに抵抗感を感じています。
なので日常の遊びの中で、
- 顔の周りを触る
- 口の周りを触る
などスキンシップしながら、口の中を触られることに慣れさせていきましましょう^^
慣れてきたら、歯ブラシで前歯を触る…など、範囲を広げていくと、歯ブラシを入れられても抵抗がなくなってきますから^^
それでも歯ブラシを嫌がるときは、
- 歯磨きシート
- ガーゼ
を指に巻いて、スキンシップしながら歯の汚れを拭う方法もあります^^
シートやガーゼでも汚れを綺麗にすることができるので、ぜひ試してみてください^^
\詳しい使い方は、こちらをぜひ♪/
ぬいぐるみや絵本や動画をつかう
歯磨きを嫌がるときは、ぬいぐるみをしゃべらせながら
「歯磨きは怖くないんだよ〜♪楽しいことなんだよ〜♪」
と言って、歯磨きに誘ってみましょう^^
ぬいぐるみの口を歯ブラシで磨きながら、
「じゃあ○○ちゃんも一緒に磨こうか♪」
と歯磨きに誘うと、すんなり磨かせてくれることも多いですよ^^
このとき大切なのは、少しでも歯磨きできたら大袈裟に褒めることです^^
たくさん褒めて、機嫌よく歯磨きできるように演出してみましょう♪
ほかにも、絵本や動画をつかうのも効果的ですよ^^
とくにわたしが娘に使ってよかった「歯磨き絵本」は下の2冊です^^
『はみがきあそび』は、子どもと一緒にページをめくりながら読めるので、楽しめる歯磨きの絵本です♪
もう1冊はノンタンの『はみがき はーみー』です。
「はみがきは~み~シュコシュコシュシュ!」とリズムよく読めて、読んでいて楽しい歯磨きの絵本になっています♪
繰り返し読みながら歯磨きに誘っていると、少しずつ口を開けてくれるようになりますから♪
わたしは繰り返し読みすぎて、絵本を見なくても2冊とも暗記してしまいました(笑)
それでもダメなときは、Eテレの『歯磨きじょうずかな?』を一緒に見ながら磨いてみたり、
『ユーチューブの歯磨き動画』を見せながら一緒に磨いてみましょう^^
テレビや動画に夢中になっていると、歯ブラシに意識が向かず、すんなり口を開けてくれるようになりますから^^
テレビやユーチューブに頼るのは、大いにありですよ^^
そして少しでも磨けたあとは
「やったぁ~!」
「出来たね~!」
など、褒めまくって自信をつけてもらいましょう^^
歯磨きしている姿を鏡で見せる
手鏡を持たせ、仕上げ磨きをしている姿を鏡で見せるのもおすすめです^^
鏡を見せながら
「今からお口の中のバイ菌をキレイにしようね〜」
と様子を見せると、『どんなことをしているのか』理解することができますよね!
その結果、仕上げ磨きがやりやすくなるんです♪
【赤ちゃんが歯磨きを嫌がる】寝かせ磨きを嫌がる時の対処法
ゴロンと寝転んでくれると、仕上げ磨きもやりやすいですよね。
でも、寝かせ磨きをすると嫌がったり、首を振って拒否する子は、
②姿勢を変えて磨く
③笑顔で磨く
の方法で慣れてもらいましょう^^
スキンシップをたくさんする
- 寝かせると首を振って嫌がる
- 寝転がって磨くのを嫌がる
赤ちゃんも、口に触れられることに慣れてなかったり、いろんな姿勢に慣れてない可能性があります。
そんなときは
- ギュッと抱きしめてゴロゴロする
- 手足をマッサージする
など、スキンシップの延長線上で、顔や口の周り口の中を触って「過敏」をとっていきましょう。
一緒にゴロゴロしながら、清潔な手で口の中を触って『過敏』をとっていきましょう!
姿勢を変えて磨く
どうしても『寝かせ磨き』が難しいときは、
- 向かい合って磨く
- 授乳するときの姿勢で磨く
- ソファーに寝かせた状態で磨く
など落ち着く姿勢を見つけて、臨機応変に対応してみましょう。
笑顔で磨く
寝かせ磨きを嫌がる赤ちゃんの中には、仕上げ磨きをしている『あなたの顔』を怖がっていることもあります。
集中して仕上げ磨きをしていると、大人の顔はいつの間にか『怖い顔』になっています^^;
顔が怖くて嫌がっている場合もあるので、笑顔で磨いたり話しかけながら磨くようにしましょう^^
【赤ちゃんが歯磨きを嫌がる】大暴れする時の対処法
- 歯磨きの度に大暴れ
- 口を絶対に開けずに逃げたり、大暴れで手がつけられない…
このようなタイプの場合、上記で紹介した方法では対処できないし、絶望的な気持ちになりますよね…。
そんなときは
①歯磨きの力加減を見直す
②歯磨き時間をずらす
③一旦歯磨きはお休みする
④寝ている間に磨く
歯磨きの力加減を見直す
子どもが歯磨きを嫌がる原因の1つに、仕上げ磨きが痛いことがあります。
大人は優しく磨いているつもりでも、赤ちゃんにとったら痛いことって、実は多いんです^^;
嫌がるときは、『力加減』を見直してみるといいかもしれません。
さらに口の中には、『歯ブラシを当たると痛い場所』があります。
そのため、知らない間に歯ブラシを『痛い場所』に当ててしまい、歯磨き嫌いにしている可能性もあるんです…。
でも痛くない歯磨きは、コツさえつかんでしまえば簡単にできます!
下の記事で「痛くない仕上げ磨きの方法」をまとめているので、合わせて参考になさってくださいね。
歯磨き時間をずらす
仕上げ磨きをしてほしい時間帯は、夜!
でも夜は、眠い時間帯と重なりやすくなります。
そうなれば機嫌も悪くなるし、まともに仕上げ磨きもできませんよね…^^;
しかも、もし歯磨きでパッチリ目が覚めてしまえば…。
もう「チーン…」ですよね(泣)
寝る前の歯磨きは重要ですが、歯磨きのタイミングを間違えると悲しい結果になります。
そのため『夕飯が終わったらすぐ磨く』など、眠くない時間帯で歯磨きする工夫をしていきましょう^^
一旦歯磨きはお休みする
それでも大暴れするなら、無理はせずしばらく歯磨きを止めるのもありです。
その間は
- 人形で歯磨き遊びをする
- 歯磨き関連の動画や絵本を見せる
など楽しく歯磨きに慣れていけるよう、時期を待ってあげましょう。
また、
「歯磨きも、お風呂で体を綺麗にすることと同じだよ^^」
「綺麗になったら、気持ちいいよ^^」
と何度も話しながら、最初は前歯だけでもいいので、とにかく磨けたら褒める…を繰り返しながら慣れるのをもちましょう。
ここは、焦らず焦らずです…。
とはいえ、
でも、歯磨きしないと虫歯になるんじゃないの?
と、気になりますよね。
大丈夫です!
歯磨きができないときは
- お菓子やジュースを頻繁に食べさせない
- 野菜など繊維が多いものを食べさせる
- 食後に水を飲ませる
などで「虫歯になりにくい環境」を整えていれば、すぐに虫歯になる心配はありませんから^^
虫歯より、まずは歯磨きできるようになることを優先させましょう!
下の記事で紹介しているように『虫歯になりにくい食生活』に気をつけていれば、すぐに歯に穴が開くことはありませんから^^
寝ている間に磨く
どうしても歯磨きできないときは、寝ている間に前歯だけでも磨くのもありです。
赤ちゃんって眠っているとき、口が半開きになる瞬間がありますよね。
そのときに、歯ブラシやガーゼで歯の汚れ拭ってあげるんです。
わたしも娘の歯磨きができないときは、この方法をつかっていました。
奥歯は難しいですが前歯なら磨けるので、どうしても磨けないときは寝ている間を狙ってみましょう!
歯磨きシートを使うと、指で磨けて楽ですから^^
使い方は、下の記事を参考にしてみましょう^^
7〜8ヶ月の赤ちゃんが歯磨きを嫌がる原因と対処方法まとめ
仕上げ歯磨きって、思ったようにできないことも多いため、イライラしますよね…。
そのときはぜひ、紹介した方法を試してみてください^^
そして少しでも磨くことができたら、ぜひ大げさに褒めてあげて下さい^^
この時期の赤ちゃんは、よほどジュースやお菓子をダラダラ飲んだり食べてない限りは、すぐに虫歯になる心配はありません^^
だからまずは、
- 歯ブラシに慣れること
- 口を触られることに慣れること
を優先的に考えていきましょう!
食生活さえキチッとしていれば、思うように磨けなくても神経質になる必要はありませんから^^
\赤ちゃんを虫歯にしない食生活は、こちらが参考になります^^/
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