口呼吸を癖にしないため、できることってあるの?
という疑問に、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします^^
結論から言うと赤ちゃんは生まれたときは、全員「鼻呼吸」をしています。
しかし1歳前後になると「口呼吸」をする子が増えてしまうんです。
口呼吸が癖になると、
- 病気になりやすい
- 食べ方が汚くなる
など、デメリットだらけ…。

だからこそ、『鼻呼吸』を癖付けることが
大切なんですよ^^
ここでは、
・「鼻呼吸」を習慣にするにはどうすればいいのか
について、ベテラン歯科衛生士が紹介します^^

同じ呼吸でも、「口」と「鼻」では
天と地ほどの差があります!
「口呼吸」が癖になる前に、ぜひ本文を参考にしてくださいね^^
赤ちゃんの口呼吸はいつからできる・始まるの?
赤ちゃんは全員、生まれたとき『鼻』で呼吸をしています。
でも1歳前後になると、口呼吸を始める子が増えてしまうんです…。
赤ちゃんが最初は全員『鼻呼吸』だ!という証拠は、
おっぱいやミルクの飲み方を見ると分かります^^
赤ちゃんって息継ぎなしに、
何十分もおっぱいやミルクを飲んでますよね!

苦しくなったからと、1回ずつ乳首を離し
『ハァハァ…』なんて、してませんよね^^;
赤ちゃんが息継ぎなしでおっぱいやミルクが飲めるのは、『鼻呼吸』で飲んでいる証拠^^

一方、大人は
息をしながら飲み物を飲むことはできません。
大人は、食べたり飲んだりするとき「一瞬、息を止めて」飲んでいるんです。
試しに赤ちゃんみたいに、「息継ぎなし」で飲み物を飲んでみて下さい^^

絶対に溺れちゃいますから(笑)
以上のことから、赤ちゃんは全員、鼻で呼吸ができるんですよ^^

でもなんで赤ちゃんは「息をしながら」おっぱいが飲めるの?
その答えは、わたし達の体の構造にあります!
赤ちゃんが鼻呼吸でおっぱいを飲める理由
わたし達の喉には、
・鼻から肺につながってる(気管)
があります。
実は赤ちゃんの食道と気管はまだ分かれていて、
食道と気管それぞれが同時に働くことができるんです。

だから赤ちゃんは、おっぱいを飲みながら
呼吸できるんですよ^^
一方でわたし達大人の場合、食道と気管がつながって
交わる場所があります。

だから飲みながら息をすれば、
誤って気管に入って「むせて」しまうんです…!
体の構造の違いから、
『赤ちゃん鼻呼吸をしながらおっぱいやミルクが飲める!』
ということ^^
でも赤ちゃんも成長していくと、食道と気管がつながってしまいます。

え?なんで?
その答えは、言葉を話すことにあります!
赤ちゃんの口呼吸は言葉を話し始める時期から始まる
赤ちゃんが口呼吸を始めるのは、1歳前後。
その理由は、「言葉を話すこと」が大きく関係しています。
声を出すには、肺にある空気を鼻ではなく『口』から出す必要がありますよね。

大人だったら食道と気管がつながっているので、
無理せず「言葉」を話すことができます。
でもまだ食道と気管がつながってない赤ちゃんは、泣くときに気管を強制的に喉につなげ、
声を出さなくてはいけません…。
そう。
赤ちゃんは必死に、「泣き声」を出して泣いていたのです。
また赤ちゃんって成長すると、「あーうーうー」など、
いわゆる「喃語」(なんご)をしゃべり始めますよね。

赤ちゃんが「口呼吸」になるのは、
ちょうどこの頃(1歳前後)と言われているんです。
つまり言葉を話し始める(1歳頃の)時期までに、口をしっかり閉じさせるようにすれば、
「口呼吸」が予防できる!ということなんですよ^^
赤ちゃんの口呼吸と鼻呼吸【メリットとデメリット】
口呼吸が癖になると、
・だらしない顔つきになる
・風邪を引きやすいくなる
など、デメリットだらけ。

『口呼吸』は絶対、癖にさせないようにしましょう。
\口呼吸のデメリットはこちら/


一方で、鼻呼吸のメリットはたくさんあります♪
想像してみましょう。
寒い日に、外で息を思いっきり吸ったとき
- 鼻から息を吸ったとき
- 口から息を吸ったとき
で、体に入る「空気の冷たさ」に違いがありますよね?

口呼吸の方が、体の中が冷えますよね!
その理由は『口呼吸』をすると口から入った冷たい空気が、
口の中の水分を奪いながら肺へ移動するから。

冷たい空気がダイレクトに入ってしまい、
喉を痛めてしまうんです…。
さらに口呼吸になれば、口の中が乾燥して唾液の量が減ってしまいます。
その結果、細菌が繁殖し、虫歯や病気の原因になってしまうんです…。

一方『鼻呼吸』はメリットばかり^^
鼻から吸い込んだ空気は、鼻のフィルターを通って温められて肺へ送られるので、
喉が乾燥することはありません^^
鼻呼吸は口呼吸に比べて、圧倒的に虫歯や病気の予防ができます^^
以上の理由から、赤ちゃんは絶対に『鼻呼吸』を癖づけてほしいんです。


鼻呼吸も口呼吸も「息を吸って吐くこと」と考えれば、同じ呼吸。
でも、天と地ほどのすごい差があったんです。
赤ちゃんの口呼吸やめさせたい!口呼吸になる原因
口呼吸予防には、赤ちゃんが自然に口を閉じるよう習慣づけることが大切です。
そもそも口呼吸になってしまう原因は、口が閉じられないから。

もっと言えば、口の周りの筋力が弱いからです。
口を閉じるには、重力に逆らって下唇を上に持ち上げ、キープする必要がありますよね。
でも口呼吸になってしまう赤ちゃんは、口を閉じておく力がない…ということ。
今まで口の周りの筋肉をあまりつかってこなかったせいで、
- ポカーンと口が開く
- 舌がダラーンと下がる
ようになり、口呼吸が癖になっていたんです。

でもなぜ、『口の筋肉をつかってない子』がいるの?
その理由は、
②吸って飲む哺乳瓶を使っていた
③柔らかい離乳食ばかり食べていた
と大きく3つ原因があります。
鼻づまりが長引いている
赤ちゃんの中には「鼻づまり」から、口呼吸が癖になる子がいます。
鼻づまりがあるときは、早めに耳鼻科に行って解消してあげましょう^^
吸って飲む哺乳瓶を使っていた
母乳を良く飲んだ子は、『自然に口が閉じられる子』になります。

この動画の55秒からの『舌とあごの動き』を見てください^^
赤ちゃんは舌で乳首を上あごに押し付け、
- ほっぺた
- あご
- 舌
など『口の周りの筋肉』をつかい、おっぱいを搾り出すように飲んでいますよね。
その結果、口の周りが自然に鍛えられ、楽に口が閉じられる子になるんですよ^^

一方、哺乳瓶の中には
『穴がポツンと開いた哺乳瓶』をつかっている子がいます。
このタイプの哺乳瓶は、『ストロー飲み』のように、口先しかつかわずミルクが飲めてしまいます。
その結果、口の周りの筋肉が鍛えられず、口が開きやすい子になってしまうんですよ。
\哺乳瓶の選び方はこちら/

柔らかい離乳食ばかり食べている
『柔らかい離乳食』ばかり食べている子も、『口を閉じにくい子』になってしまいます。

口の筋力を鍛えるには『よく噛むこと』が一番^^
だからこそ、離乳食は『あえて』柔らかく作らないことが大切なんですよ^^
- 舌
- 歯ぐき
をつかって噛むようになり、自然と噛む回数が増え
口の周りの筋肉を自然に鍛えることができるんですよ^^
\口呼吸を予防する離乳食の進め方はこちら/

\赤ちゃんにも安心して使える食材の選び方はこちら/

赤ちゃんはいつから口呼吸になるの?まとめ
赤ちゃんは生まれたとき、全員鼻で呼吸をしています。
しかし成長するにつれて気管と食道がつながり、
言葉を話せる1歳頃から、口呼吸になる子が増えてしまうんです。

でも、赤ちゃん全員が『口呼吸』になるわけじゃありません。
口呼吸予防には
・おっぱいやミルクをよく飲ませる
・離乳食を噛める食事にする
の3つを意識すること。
鼻呼吸も口呼吸も「息を吸って吐くこと」と考えれば同じ呼吸ですが…
天と地ほどのすごい差があります!
赤ちゃんを口呼吸にしないためにも、今のうちにしっかり『口の周りの筋肉』をつかわせ、
いつも口が閉じられる子にしましょう^^
大げさげではなく、口呼吸にメリットなんて全然ないんですから。
\口を閉じられる子にする具体的な方法は、こちら!/

\赤ちゃんにも安心して使える食材の選び方はこちら/

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