わたし滑舌が悪いんだけど、この子にも遺伝したらどうしよう…。
とくに「サ行」や「ラ行」が言いにくいんだけど、赤ちゃんから予防できる方法ってないの…。
という悩みに、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします^^
結論から言えば、滑舌が悪くなる理由は、
- 舌がうまく動かせない
- 『舌のスジ』の問題
と大きく2つの原因が考えられ、
『舌の筋』の問題は、遺伝か関わっている可能性が高いです。
滑舌が悪いと、自分の気持ちが相手に伝わりにくいため、
予防したいですよね…。
ここでは、
- 赤ちゃんの滑舌が悪くなる原因
- 舌のトレーニング方法
について紹介します^^
簡単な方法なので、ぜひ参考になさってくださいね^^
子供の滑舌が悪いのは遺伝?た行・ら行が言いにくい2つの原因
滑舌が悪くなる理由は、
- 舌をうまく動かせない
- 『舌のスジ』の問題
と、大きく2つの原因が考えられます。
なかでも『舌のスジ』の問題は、遺伝が原因の可能性が高いです。
でも『舌の動かし方の問題』は、改善余地が十分にあるんですよ^^
そもそも『滑舌の悪い人』は、普段から「舌」が正しい位置に付いていません。
本来「舌先」は、上の写真↑のように『上の前歯のちょっと後ろ』に付いているのが、正常な状態です。
一方で滑舌が悪い人の舌は、『下の前歯の裏側』についています。
上あごに舌がつかず、いつもダラ〜ンと下がっているんです。
舌を『上あご』にうまく付けることができないので、
「タ行」や「ラ行」などの発音がうまくできず、滑舌が悪くなってしまうんですよ…。
とくに最近の子は、舌の筋力が恐ろしく弱いです…。
舌は筋肉の塊です。
体の筋肉のように「舌」も普段から使ってないと、衰えたり思ったように動かなくなります…。
つまり赤ちゃんの頃から、舌をしっかり動かすことが、
滑舌を悪くしない予防になるんですよ^^
【子供・幼児】滑舌の悪い子なる2つの習慣
滑舌が悪い人は、舌をうまく動かせません。
でも赤ちゃんのうちにしっかりおっぱいを飲んだ子は、舌をじょうずに動かせるようになります^^
ではなぜ、舌がうまく動かせない子がいるのでしょうか…
大きな原因は
①『吸って飲む哺乳瓶』をつかっていた
②『柔らかい食事』ばかり食べている
と2つ考えられます。
『吸って飲む哺乳瓶』をつかったり、『柔らかい離乳食』がばかり食べている赤ちゃんは
口の運動が十分にできません。
その結果、舌を動かすチャンスがなく成長してしまうんです。
吸って飲む哺乳瓶をつかっている
舌を正しい位置は、上の写真のように↑『上の前歯のうしろ』です。
本当なら赤ちゃんは、おっぱいを飲むことで『舌の正しい位置』を学ぶことができます^^
その理由は、おっぱいを飲むときの
『舌の動き』を見ればわかります!
この動画の55秒からの『舌の動き』を見てください^^
赤ちゃんは『舌先』を上あごにつけ、搾り出すように母乳を飲んでいますよね。
この『搾り出す飲み方』のおかげで、赤ちゃんは自然と
「舌を上あごにつける動き」を覚えることができるんですよ^^
その結果、『た行・ら行』の発音に大切な『舌を上あごに付ける動き』を
学ぶことができるのです^^
一方ミルクで育った赤ちゃんの中には、乳首に穴がポツンとあいた
『吸って飲む哺乳瓶』をつかっている子がいます。
このタイプの哺乳瓶は、ミルクを流し込むように飲めるので、舌をほとんど動かせません。
その結果、
- 口の周りの筋肉
- 舌
をほとんどつかうチャンスがなく、舌をじょうずに動かせない子になってしまうんです…。
ミルクで育てるなら、哺乳瓶選びはものすごく大切です!
哺乳瓶を選ぶならぜひ、おっぱいを飲む口の動きと同じ動きができるビーンスタークの哺乳瓶を選んであげましょう^^
ビーンスタークは内側に『弁』がついているので、
舌で搾り出すようにミルクが飲める造りになっていますから^^
\哺乳瓶選びのコツはこちら/
柔らかいものばかり食べている
舌をうまく動かすには、『よく噛む』ことも大切です^^
いろんな
- 食感
- 固さ
- 大きさ
のものを食べさせると、それだけ舌も複雑な動きになって、
いいトレーニングになるからです^^
でも『今の食事』って、
- みじん切りにする
- 1口大にする
- 柔らかくする
など、『どれだけ食べやすく作るか』が重要視されていますよね。
『柔らかい食事』だと、口や舌を使わなくても食べることができます。
その結果、赤ちゃんはしっかり舌を動かすチャンスがなく、
口や舌の使い方が下手なまま、育ってしまうんです。
事実、『柔らかい食事』のせいで、
- 食べ方が汚い子
- 滑舌が悪い子
が増えているんですよ…。
対策方法は、赤ちゃんのうちから
よく噛んで食べさせること^^
といっても難しく考えず、
・干し大根の煮物
・硬めに炊いたご飯
・大きめに切った野菜の煮物
など、大人の食事のなかで『食べられそうなもの』を分け与えればいいです^^
うちの娘は8ヶ月で、この大きさのブロッコリーを食べていました^^
ニンジンも『みじん切り』にせず、この大きさのものを
歯がないうちから出していたんです^^
他にも農薬をつかってない野菜なら、皮付きのままステック状にして噛ませることができます^^
歯ぐきや舌でモゴモゴ噛もうとするので、いい『舌のトレーニング』になるんですよ^^
\反農薬で新鮮な野菜の選び方はこちら/
実は赤ちゃんって、奥歯がなくても大抵のものは
- 舌
- 歯ぐき
をつかって食べることができます^^
\詳しい理由はこちら/
段階を踏んでいけば、赤ちゃんでもよく噛んで食べる子になるんですよ^^
遺伝の可能性が高い滑舌の悪さ
舌の動かし方以外で、滑舌が悪くなる理由に『舌のスジが短い』ことがあります。
『舌のスジ』は、舌を上に持ちあげると見えますよ^^
舌を持ち上げると、写真の黒丸のような「スジ」がありますよね^^
この舌をつないでいる『スジ』が短いと、『舌』が動ける範囲が狭くなって、うまく発音できなくなります。
舌のスジの短かさは、遺伝の可能性があります。
ぜひあなた自身の『舌』を鏡で見ながら、次のことをチェックしてみましょう。
などの症状がないか見てみましょう。
スムーズに言葉を話すためには、
『舌』の動きがとても大切です。
舌が上手に動かせないと、
- 食べ物がうまく飲み込めない
- 「サ・タ・ラ行」が言いにくい
など、発音や食べるときに悪影響が出てしまいますから…。
滑舌トレーニング方法
『舌のスジ』が短くても、日常生活に支障がなければそのまま様子をみます^^
でもあまりにも発音しにくかったり、舌が上手に動かせないときは、歯医者で
- 舌のトレーニングをする
- 舌のスジを切る
などの治療をしていきますので、気になることがあれば一度歯医者で診てもらいましょう。
舌の筋を伸ばす
舌のトレーニングの方法は、
- 舌の先をスポット(上の前歯の少し後ろ)に当てる
- 舌を上あごに押し付けて、舌で上あごをはじくように「ポンッ!」と音を鳴らす
- 舌を前に出して、早く左右に振る
- スティックを口の前に持って、舌の先でスティックを押し合う
のような簡単な運動をして、舌が動く範囲を広げていきます^^
こうすることで、
・舌の運動範囲が広がる
・舌が上にあがる
3つの効果で、舌の動きを滑らかにすることができるんですよ^^
舌の筋を切る
残念ながらトレーニングをしても舌が十分動かないときは、
外科処置で舌の「スジ」を切ることを検討しなくてはいけません。
と言っても、簡単な処置で終わります♪
でも「スジ」を切るだけでは治療は終わりません。
え?どうして?
なぜなら筋を切って動かしやすくしても、舌の動かし方はヘタなまま。
発音や喋り方は改善されてないので、聞き取りにくいままになってしまうからです。
そのため、スジを切って舌がよく動くようになったら、
- 正しく舌を動かせるようにトレーニングする
- いろんな食材をよく噛んで舌をたくさん動かす
必要があるんですよ^^
\よく噛む方法はこちら/
滑舌悪さは遺伝する?まとめ
滑舌が悪くなる原因には、
・舌のスジが短い
と2つの問題があります。
舌は筋肉の塊です!
体の筋肉のように「舌」も普段からつかってないと、衰えてしまい、思ったように動かせなくなります。
舌の動きが悪いと、
滑舌が悪くなるのは当然ですよね…。
予防方法は、普段から
- しっかりおっぱいやミルクを飲ませる
- 離乳食を噛める食事する
ことで、たくさん舌を動かすこと^^
とくに野菜を大きく切って食べさせる方法は、勝手に噛む回数が増えておすすめ^^
ぜひ実践してみてくださいね!
\よく噛む方法はこちら/
\反農薬で新鮮な野菜の選び方はこちら/
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