麺類が前歯で噛み切れない…。
とんかつなど、お肉料理が噛み切れない…。
など、あなたも前歯がうまく使えない歯並びに悩んでいませんか?
とくに外食や人と食事をするときは、食べてる姿をみられたくないし、恥ずかしいですよね。人前で食事をすることも、嫌になってしまいますよね…。
でも実は、「前歯が噛み合わないかみ合わせ」は、子供のうちなら「ある癖」を直せば予防できるんですよ。
その理由は、歯並びが悪くなる原因は「遺伝」だけではないから。むしろ遺伝より、生活習慣や癖が影響している方が大きいからです!

だからこそ、大人の方も「ある癖」を直すことで、今以上に歯並びが悪化することを防げるんです♪
そこでこの記事では、「前歯が当たらないかみ合わせ」になる原因や予防方法について、矯正歯科で勤務していた歯科衛生士が解説していきます。
食べ方にコンプレックスや恥ずかしさがあるあなたも、本文を読んで人と楽しく食事ができる自分になりましょう!
奥歯しか噛み合わないし前歯が当たらない歯並びの6つのデメリット
上の図↑のように、奥歯は噛んでいるのに、「前歯が噛み合ってない歯並び」になると、さまざまな影響がでてきてしまいます。
①前歯で噛みにくい
奥歯しか当たってないかみ合わせでは、前歯で食べ物を噛み切ることが難しく、食べにくいなど生活に支障がでてきます。

うどんやラーメンなど麺類を前歯で噛み切ることができず、食べることにも問題が出てきてしまいます(汗)
②発音しにくい
前歯が噛み合わないと、しゃべるときに息がもれて発音しにくくなります。
③口呼吸の癖がつく
出っ歯が原因で前歯が噛み合わないときは、口が閉じにくくなって口呼吸が癖になります。

④見た目に影響する
前歯に隙間があることで、口元にコンプレックスを感じることもあります。
⑤あごの関節を痛めて顎関節症になる
奥歯しか当ってないかみ合わせでは、奥歯に負担が集中して歯がダメになりやすくなります。
他にも、詰めものが取れやすかったり、あごの関節を痛めることもあります。

⑥虫歯や歯周病になりやすい
出っ歯が原因で前歯が噛み合ってない場合は、口が開いていることが多くなり、唾液の量が減って、細菌が繁殖しやすく虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

など、前歯が噛み合わないだけで、6つの問題が出てきてしまうんです(汗)

特にまだあごの骨が成長途中の子供達は、口や舌の使い方が悪いと、簡単にかみ合わせやあごの骨の形が変形してしまうので注意しましょう(汗)
前歯に隙間があいた歯並びになる5つの原因と予防方法
そのそも、なぜあなたは「前歯が当たらないかみ合わせ」になってしまったのでしょうか?

歯並びが悪くなった原因を知ってないと、たとえ治療してもまた歯並びが戻ってしまうので、原因をしっかり見極めましょう!
①指しゃぶり
指しゃぶりが長引くと、前歯が噛み合わなくなる原因になります。
指が長く歯の間に入っていると、上の前歯は前に倒れ、下の前歯は内側に倒れるため前歯の間に隙間があいてしまうのです。

え?!うちの子の指しゃぶりもすぐにやめさせなきゃ(汗)
安心して下さい。
実は子供の指しゃぶりは、3〜4歳頃までは様子をみていて大丈夫なんです!
そのため無理にやめさせず、子供達が自然に指しゃぶりをやめられるように、下の記事を参考に工夫してみましょう。

無理にやめさせると、今度は爪噛みなどの症状が出ることがあるので、様子をみながらやめられるように促していきましょう♪

②舌を歯の間に入れたり唇を噛む癖
舌を噛む癖があったり、唇を噛む癖があると歯が噛み合わなくなります。
実は歯は、長い時間続けて力がかかり続けると、簡単に動いてしまうんです。
もし日常的に歯の間に舌を入れていると、
- 前歯の隙間を悪化させる
- 舌足らずな喋り方になる
- 食べる時や飲み込む時に舌が前に出る
など、トラブルを引き起こす原因になります。

もちろん、見た目や食べ方も美しくありませんよね(汗)
唇を舐める癖など、歯に力がかかる癖がある場合は早めに直しましょう。
③口呼吸
口呼吸をしている人も、歯並びが悪くなる可能性があります。
実は歯は、歯並びが良い悪いは別にして、
- 舌などの内側の筋肉
- ほっぺたや唇など外側の筋肉
とのバランスを保ちながら今の位置に生えています。
そのため、口が普段からあいていると、唇の力が弱くなって筋肉のバランスが崩れ、歯並びが悪くなってしまうのです。
口呼吸をしている場合は、下の記事を参考に早急に直しましょう!

④骨格など遺伝的な問題
遺伝の影響でも、歯が噛み合わないかみ合わせになることがあります。
家族とあごの形が似ている場合は、遺伝が原因で歯並びが悪くなっている可能性があります。
⑤噛みしめ
「噛みしめ」とくには気をつけたい癖の1つです。
実は普段から歯を噛む癖があると、歯並びは簡単に悪くなってしまうのです。
でも、

え?わたしは噛みしめなんてしてないわよ?
と、きっとあなたも思っていますよね。
そんなあなたもぜひチェックしてみましょう!
もし少しでも歯が当たっていれば、あなたは今「噛みしめ」をしていたことになります!

もちろん子供達も例外ではありません!

でも、歯を噛んでいるだけなのに、なんで前歯がかみ合わなくなるの?
その答えは、歯を噛むと「舌」にも力が入るからです!
実は、歯を噛んでいると無意識に口の周りや舌に力が入ってしまうため、舌で前歯を押すようになってしまうのです。

反対に歯が離れた状態では、口の周りに力を入れることはなかなか難しいですよね。
舌は筋肉の塊です。
歯の間に舌が入れば、どんどん歯は動いてしまい「舌が入りやすい形」に歯の間も開いてしまいます!
噛みしめは絶対に直して欲しい癖の1つ!歯並びに影響が出る前に絶対に直しましょう!

気付いていないだけで、あなたも絶対に普段から噛んでいるはずですから(汗)
噛みしめの直し方は下の記事↓を参考になさって下さいね!

前歯で噛み切れない歯並びの治療と改善方法
もし「前歯が噛み合わない歯並び」になったら、矯正治療で直していきましょう。
しかし、上に書いたような
- 舌を出す癖
- 唇を噛む癖
- 噛みしめ
などの癖がある場合は、まずは原因となる癖を直すことが大切です。
子供達の場合は、「自分で取り外しできる矯正装置」を使いながら、舌の正しい動かし方や位置をトレーニングで覚えていく治療をおこないます。
一方、わたし達大人の場合は
- 舌の動かし方をトレーニングする
- 歯に矯正装置をつけて、矯正用のゴムを使いながら前歯が閉じるように力をかける
- 矯正用のインプラントを使って奥歯を骨の中に移動させ、歯がかみ合うように力をかけていく
方法で治療していきます。

しかしせっかく矯正治療しても舌の使い方が悪いと、すぐに前歯はかみ合わなくなってしまいます。
舌は筋肉の塊です。
矯正の力より何倍も強いので、矯正治療で歯並びが綺麗になっても「舌の悪い癖」を直さないと、後戻りする可能性が高くなる!ということはぜひ覚えておきましょう。

歯に力がかかる癖を直さないと矯正治療は成功しませんし、後戻りも早くなってしまいます…(汗)
「歯に力がかかる癖」が直りにくいことも、前歯が噛み合わない歯並びが直りにくいが理由なのです。
前歯が当たらない歯並びまとめ
前歯で噛めない歯並びは、日頃の舌や歯を噛む癖を続けていると、誰にでも起こってしまう歯並びです。
歯並びが悪くなると、見た目の問題だけでなく、口の機能面にも問題が出てしまいます。
だからこそ、あなたもぜひ
- 舌の位置を気をつける
- 噛みしめをしない
- 歯に力がかかる癖を直す
などの癖で、歯並びを悪くしないようにすることが大切なんですよ。
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