この歯並び、子供に遺伝したらどうしよう…。
『前歯が噛み合わない』かみ合わせって、
- 噛み切れない
- 歯の間から舌が見える
など、良い歯並びではありませんよね…。
だからあなたも、歯並びが子どもに遺伝しないか
心配なんだと思います。
もちろん歯並びは、遺伝的な要因も関係しています!
でも遺伝以外にも、
- 悪い癖
- 悪い習慣
があると、じわじわ歯の間に隙間ができてしまうんです…。
悪い習慣は、早く直すほど歯並びへの影響も少なくなります!!
この記事では、『前歯が当たらないかみ合わせ』になる原因や予防方法について、ベテラン歯科衛生士が解説していきます^^
ぜひ参考になさってくださいね!
前歯で噛み切れない!前歯が当たらない歯並びの6つのデメリット
上の図↑のように、奥歯は噛んでいるのに『前歯が噛み合ってない歯並び』になると、さまざまな影響がでてきてしまいます。
前歯で噛み切れない
前歯が噛み合わないと、前歯で食べ物を噛み切ることができません。
とくに
- うどん
- ラーメン
など麺類を前歯で噛み切ることができず、外食や人と食事をするとき支障がでてしまいます…。
発音しにくい
前歯が噛み合わないと、しゃべるときに息がもれて発音しにくくなります。
口呼吸の癖がつく
前歯が噛み合わない人の中には、『出っ歯』が原因になっていることもあります。
出っ歯になっていると口が閉じにくく、いつも口が開いた状態になって『口呼吸』が癖になってしまいます。
『口呼吸』が癖になると、ますます歯並びの悪化につながります…。
見た目に影響する
前歯に隙間があることで、口元にコンプレックスを感じることもあります。
あごの関節を痛める
前歯が噛み合わず、奥歯しか当ってないかみ合わせだと、奥に負担が集中し奥歯がダメになってしまいます。
他にも詰めものが取れやすかったり、あごの関節を痛めることもあります。
とくに、子どものあごの骨はまだまだ成長途中!
口の使い方が悪いと、簡単にかみ合わせやあごの骨の形が変形してしまうので注意しましょう(汗)
虫歯になりやすい
出っ歯が原因で前歯が噛み合ってない場合、口が開いていることが多くなります。
するといつも口が乾燥して、唾液の量が減り、細菌が繁殖しやすく虫歯リスクが高くなります。
前歯が噛み合わない歯並びになる5つの原因と予防方法
遺伝以外で、『前歯が当たらないかみ合わせ』になる原因は、
- 悪い癖
- 悪い習慣
にあります。
この習慣を直してないと、どんどん歯並びやあごの成長に悪影響になるので、早めに対策しておきましょう!!
これらの『癖』は早い方が直しやすいですから^^
指しゃぶり
指しゃぶりが長引くと、前歯が噛み合わなくなる原因になります…。
指が長く歯の間に入っていると、
- 上の前歯は前に倒れる
- 下の前歯は内側に倒れる
ため前歯の間に隙間があいてしまうんです。
とはいえ、指しゃぶりは赤ちゃんにとって『精神安定剤』の効果もあります。
無理にやめさせると、『爪かみ』など別の症状がでることもあるので、様子を見ながらやめらるよう促していきましょう^^
それに指しゃぶりは、
- 頻度が多くなった
- 強く吸うようになった
などなければ、3〜4歳頃までは様子をみていて大丈夫です^^
自然に指しゃぶりをやめられるように、下の記事を参考に工夫してみましょう!
舌を歯の間に入れたり唇を噛む癖
- 舌を噛む
- 唇を噛む
- 唇を舐める
などの癖があると、前歯が噛み合わなくなります。
実は歯って、弱い力でも『長時間』続けて力がかかり続けると、簡単に動いてしまうんです…。
とくに『舌』は筋肉の塊!
歯に力がかかる癖を発見したら、早めに直してあげましょう!
口呼吸
口呼吸も癖になると、歯並びが悪くなってしまいます。
歯って、歯並びが良い・悪いは別にして、
- 舌などの『内側の力』
- ほっぺたや唇など『外側の力』
の2つのバランスを保ちながら『今の位置』に生えています。
そのため、口が普段からあいていると、唇の力が弱くなって筋肉のバランスが崩れ、
舌で歯を押し、歯並びが悪くなってしまうんです。
口呼吸をしている場合は、下の記事を参考に早急に直しましょう!
骨格など遺伝的な問題
遺伝の影響でも、歯が噛み合わないかみ合わせになることがあります。
家族とあごの形が似ている場合は、遺伝が原因で歯並びが悪くなっている可能性があります。
歯を噛む癖
普段から『歯を噛む癖』があるときも要注意です!
大人も子どもも普段から歯を噛む癖があると、歯並びは簡単に悪くなってしまうんです…。
でも、歯を噛んでいるだけなのに、なんで前歯がかみ合わなくなるの?
その理由は、歯を噛むと「舌」にも力が入るからです!
歯を噛んでいると無意識に口の周りや舌に力が入ってしまい、舌で前歯を押すようになります。
反対に歯が離れた状態では、口の周りに力を入れることは難しいですよね^^
舌は筋肉の塊です!
無意識に歯を噛んで『舌』に力を入れていると、歯はどんどん動いてしまい「舌が入りやすい形」に歯の間が開いてしまいます!
歯を噛む癖は、百害あって一利なし!!
噛みしめの直し方は下の記事↓を参考になさって下さいね!
問題なのは、長い間歯を噛んでいること!
なので、ときどき赤ちゃんがギリギリ歯ぎしりをするくらいは、心配しなくて大丈夫^^
赤ちゃんの歯ぎしりは、『かみ合わせを調節している』だけで一時的なものですから^^
子供を前歯が噛み合わない歯並びにしない予防法
- 口の周り
- 舌
の使い方が悪いと、前歯は簡単にかみ合わなくなってしまいます。
とくに舌は筋肉の塊なので、正しく動かせるよう普段から習慣づけておくことが大切です^^
口の周りの運動は、よく噛むこと!!
とくに
- 食材
- 形状
- 食感
など、いろんな種類の食べ物を体験させてあげることは、口や舌のいい運動になりますよ^^
口の動かし方って、たとえば
- お餅を食べているとき
- 野菜を食べているとき
でぜんぜん違うんです。
お餅を食べるときは、歯からお餅をはがすようにして食べています。
でも野菜を食べるときは、奥歯を横に動かし、繊維をすり潰すように食べています。
このように、いろんな食材を経験させることで、正しい口や舌の動かし方が身に付き、
歯並びもいい感じに落ち着かせることができるんですよ^^
歯並びって、たとえ矯正治療で綺麗になっても「舌や口の悪い癖」を直さない限り、
また動いてしまいます…。
だからこそ、子どもの歯並びを悪くしないためにも
- 歯に力がかかる癖は早めに直す
- 普段から食事をよく噛む
ことを意識してほしいんです^^
子どもが簡単に『よく噛む習慣』を身につける方法は、こちら↓が参考になるのでぜひ^^
前歯が当たらない歯並びまとめ
遺伝以外にも、舌や歯を噛むなど『歯に力がかかる癖』を続けていると、前歯の間ににどんどん隙間があいてしまいます。
歯並びが悪くなると、見た目だけでなく機能的にも問題が出てしまいます。
でも
- 舌の位置を気をつける
- 歯に力がかかる癖を直す
- 食事をよく噛ませる
ことで、歯並びを悪くしないようできるので、ぜひ実践してみてください^^
とくに『よく噛む』ことは歯並びを良くする方法の1つなので、ぜひ今から実践してみましょう!
赤ちゃんにも実践できる方法なので、取り入れてみてくださいね!
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