気付くと歯を噛んでいることが多い…。
寝ている間も噛んでいるのか、朝起きるとあごがダルイ…。
歯を噛む癖って、どうすれば直せるの?
という疑問に、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします。
結論から言えば、「歯を噛みしめる癖」は自分で直すことができます!

それも1秒で歯を離すことができるんですよ♪
日常的に「歯を噛む癖」があると、
- 歯が割れる
- 虫歯や歯周病が悪化しやすい
- あごが痛くなる
- 肩こりや頭痛の原因になる
など、歯や体に悪影響しかありません!
そこでこの記事では
- 歯を噛む癖に気付く方法
- 1秒で歯を噛む癖を直す方法
について解説していきます!
早い時期から「噛みしめ」を直せば、歯の寿命を延ばしたり、歯周病の悪化を防ぐことができます♪
しかも、自分で直せる方法ばかりなのでさっそく試してみましょう!
歯を噛む癖で起こる悪影響
歯は1日24時間のうち、食事などの時間を除いても、23時間以上離れているのが正常な状態です。
でも今のあなたはもっと長い時間、歯を噛んでいますよね。

とうぜん、これは異常なこと。
そのまま「歯を噛む癖」を続けていると、
- 歯がすり減る
- 歯にヒビが入る
- 歯が動揺する
- あごが痛くなる
- 歯並びが悪くなる
- 詰め物がよくとれる
- 睡眠時無呼吸症候群になる
- 肩こりになる
- 頭痛になる
- 歯周病がひどくなる
など歯はもちろん、下の記事で紹介しているように、あごが痛くなったり頭痛がするなど、体にまで不調が出てきてしまいます。

噛み締めは頭痛の原因にもなる!

でもギューッと歯を噛んでいるわけじゃないのに、なんでこんなに歯や体に不調が起きるの?
たしかにそうですよね。
でもね。
例えば「100の力で1秒噛む」のと、「1の力で100秒噛む」のは同じことですよね?
ということは弱い「1」の力でも、継続して歯が当たっていれば、ものすごい力が歯にかかってしまう!ということなんです。

なるほど。
でもなんで頭痛の原因になるの?
その答えを知るためにも、「こめかみ」を触りながら歯を噛んでみましょう。
筋肉が動くのが分かりますよね!
実は歯が少しでも当たっていると、それだけで周りの筋肉が緊張して力が入ってしまいうんです。
その結果顔や頭の筋肉が収縮して、頭痛の原因になってしまうんですよ。
だからあなたの身体の不調は、「歯を噛む癖」を直すことで良くなる可能性が高いのです。
▼「歯を噛む癖」と頭痛の関係は、下の記事にまとめています▼

噛みしめ・食いしばりの癖を防止し予防する2つの方法!
歯を噛んでいる自覚があるということは、言いかえると「そのずっと前から無意識に歯を噛んでいる」ということになります。
とくに、
- 仕事中
- パソコン作業中
- イライラしているとき
など「集中しているとき」や「ストレスを感じているとき」は、歯を噛みしめしている可能性が高いので注意しましょう。
とは言っても、無意識に歯を噛んでいるんですから、直しようがありませんよね。

そうね。
1日中「歯が当たってないか」ばかり考えてるなんて無理だし…。
そうなんですよね…。
だからこそ「歯を噛む癖」を直すには、ルールを決めて、自分で「噛んでること」に気づいて直していくしかないのです。
その具体的な方法をご紹介しますね。
噛みしめのチェック方法!その1
まずは、ひんぱんに「噛みしめ」している時間帯をチェックしましょう。
そのためにも、食事の前に口を大きく開けて、あごが痛くなる時間帯を見つけましょう。
歯をずっと噛んでいると、歯だけでなくあごや関節にも力がかかってしまいますよね。
つまり
- 朝ご飯の前に痛いなら、寝ている間に噛んでいる
- 昼ご飯の前に痛いなら、朝に噛んでいる
- 夕ご飯の前に痛いなら、日中に噛んでいる
など、痛みや違和感がある時間で「よく噛んでいる時間帯」の予想がつきやすくなるんです。
「噛みしめ」は、ストレスや集中している時間帯に噛んでることが多い癖です。
そのため噛みしめチェックをすることは、日頃の生活を振り返るいいキッカケになりますよ。
噛みしめのチェック方法!その2
噛みしめをはじめ、自分の「癖」は、自分で気づいて直すしか方法はありません。

わたしが1日中横にいて「噛んでないですか?」「歯は離れていますか?」なんてチェックしてたら…鬱陶しいですよね(笑)

たしかに鬱陶しいわね(笑)
でも「自分でチェックできるかなぁ〜」と、あなたも不安になっていると思います。
安心して下さい♪
簡単に「癖」に気づける、いい方法があるんです!
それは、テレビやパソコンや車の中、冷蔵庫や洗面所や時計など、普段自分がよく見る場所や物に、
と書いた「付せん」や「紙」を家や職場など、とにかくいろんな所にペタペタ貼ることです!
1日のうち何度も目にする場所にチェックの付せんがあれば、「あっ!今噛んでなかったかな?」と自分で噛んでることに気づきやすくなりますよね!

もし歯を噛んでたら、歯を離せばいいだけなので簡単に「歯を噛む癖」を直せます!
理想は、チェックするたびに「歯が噛んでないようになること。
1日に何度もチェックして、自分が「噛んでいる」回数の多さに気づくことから始めましょう!
歯を食いしばる癖を1秒で直す方法
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もし歯を噛んでたら、すぐに歯を離すことが大切です。
実は「1秒で簡単に歯を離す方法」があるので、ぜひ一緒に試してみましょう!
まず、口を閉じて歯を噛んで下さい。
↓
そして、パッと力を抜いてみましょう!↓
どうですか?歯は離れましたか?

口は閉じておこなってくださいね♪
ほら♪
1秒で簡単に「噛みしめ」を直すことができましたよね!
歯が離れた今のあごの状態を、専門用語で下顎安静位(かがくあんせいい)と呼んでいます。
「安静位」とは、あごがリラックスした位置です。
あごがリラックスしているので、関節にも歯にも負担がかかっていない、まさに力が「ゼロ」の状態ですよね。
このリラックスしたあごの位置を、食事やしゃべるとき以外の1日の23時間以上キープすることができれば、
- 歯がすり減る
- 歯にヒビが入る
- 歯が動揺する
- あごが痛くなる
- 歯並びが悪くなる
- 詰め物がよくとれる
- 睡眠時無呼吸症候群になる
- 肩こりになる
- 頭痛になる
- 歯周病がひどくなる
などの症状から、身を守ることができるのです!
付せんを使った噛みしめチェックは、「冷蔵庫を開けたら」「パソコンを見たら」…など自分流のチェック方法を決めて1日に何回もチェックしていきましょう。
繰り返しますが、目標はチェックをする度に、歯が噛んでないようになることです♪
とくに集中しているときや、ストレスを感じているときに噛んでいることが多いので、ゆっくりお風呂に入ったり、スリーパードクターズピローでリラックスする時間を意識的にとることも、噛みしめ予防になりますよ♪
▼寝ている間の噛みしめ予防方法は、こちらにまとめています▼


ちょっと意識するだけで、「噛みしめ」は
簡単に直せるんです!
子供達も歯を噛む癖「噛みしめ」する子が増えています
補足ですが、最近は大人だけでなく、子ども達の中にも「噛みしめ」をしてる子が本当に多くて驚かされます…。

ただし子ども達の中には、「かみ合わせを調整する」ために歯ぎしりをしている場合もあります。
とうぜん歯の生え変わりの時期にみられる「歯ぎしり」や「歯を噛む癖」は一時的なもの。
なので、成長にとともに自然に治まるので心配いりませんよ。
問題なのは長時間、歯を噛んでしまっている子ども達です!
ゲームやテレビに集中しているときや、環境の変化でストレスを感じたときなど、無意識に歯を噛んでいる子が本当に多いんです。
子どもの頃から「噛みしめ」が癖になっていると、
- 歯並びが悪くなる
- 関節に負担がかかる
- 歯の間に舌を入れる癖がつく
など、舌にも無意識に力が入り前歯を押すようになります。
その結果、下の記事でも紹介しているように、前歯が前に倒れて歯並びが悪くなってしまうのです。


歯を噛む癖があると歯並びが悪くなるって知らなかったわ…。
なお子どもにおすすめの「歯を噛まなくなる方法」は、下の記事↓で紹介しているので合わせて参考になさってくださいね!

1秒でできる噛みしめ防止方法まとめ
歯を噛む癖があると、歯や周りの組織に1日中、異常な力がかかり続けていることになります。
とうぜんそのままでは、歯や体に異常が出てしまいますよね。
歯を噛んでいる自覚があるあなたも、今回紹介したチェック方法で調べてみると、予想以上に長い時間「歯を噛んでいること」に気付くと思います。
でも、「歯を噛む癖」はあなたの意識次第で直せます!

ぜひ今日から「噛むな」と書いた付せんを、家や仕事場にペタペタ貼ってチェックしていきましょう♪
年齢を重ねると「歯並びが悪くなった…」という方がいますが、歯並びが悪くなるのは年齢ではなく「噛む癖」が大きな原因です!
あなたの歯や歯並びを守り、歯周病を悪化させない為にも、「歯を噛まない生活」を始めましょう!
お金もかからず直せる方法なので、ぜひ今日から実践してみましょう!
▼寝ている間の歯を噛む癖は、こちらに対策方法を紹介しています▼

▼歯周病がある歯に「噛む力」がかかると一気に歯がダメになります!まずは歯周病予防ができる歯磨き方法を身につけましょう!▼

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