ベビーフードって、やっぱ良くないの?
でも、わざわざ離乳食つくるのもめんどくさい…。
という疑問に、自身の2歳の子供を育児中。歯科衛生士歴13年の経験からお答えします!
結論から言えば、ベビーフードのような柔らかい食事ばかり食べさせていると、赤ちゃんの歯並びが悪くなったり噛めない子になってしまいます。
その理由は、あごの骨は「噛む刺激」で成長していくからです。
つまり、骨が成長する時期によく噛んでおかないと、あごの骨が広がらず、歯が全部並ぶスペースがなくなってしまうのです。
そこでこの記事では、
- ベビーフードで歯並びが悪くなる理由
- ベビーフードのデメリット
について解説していきます。

でも、離乳食を作る時間がなくて…。
というあなたにおすすめしたい、あっという間にできる「離乳食の作り方」も紹介しますので、ぜひ参考になさってくださいね。
離乳食に市販のベビーフード食べさせてはいけない理由とデメリット
離乳食ってつくるの面倒だな…。
育児しながら、家族と赤ちゃん用の2種類メニューつくるのって大変…。
面倒だから、今日はもうベビーフードでいいか…。
わたしもその気持ち、本当によく分かります。
そんなとき「市販のベビーフード」をつかえば便利ですよね。
しかし、ベビーフードのような離乳食を食べていると、赤ちゃんの歯並びが悪くなる可能性があります。

ベビーフードって、ドロドロしたのものばかりですよね?
コレ、非常によろしくないんです(汗)

え?なんで?
赤ちゃんも食べやすいし何がいけないの?
と、きっとあなたも思ったはずです。
確かに手軽さや食べやすさの面では、ベビーフードは便利な食品です。
しかし、歯並びや「噛むこと」に視点を向けると、非常に悪影響な食べ物なのです…。
あなたも赤ちゃんの離乳食を用意するとき、
- 裏ごしする
- ペースト状にする
- 潰す
など、食べやすいものを考えると思います。
でもね。
健康な赤ちゃんなら、ベビーフードや裏ごししたのような離乳食はやめるべきです!
その理由は、ペースト状のような柔らかすぎる離乳食では「噛む練習をするチャンス」を逃してしまうからです。
ベビーフードを離乳食につかうと赤ちゃんが噛まなくなる
わたし達は食べ物が口に入ると、まず飲み込もうとします。

これは本能です。
でも「そのまま飲み込めない!」と判断したとき、初めて口を動かして噛むようになるんですよ。
この一連の動きは、赤ちゃんだって同じこと。
たとえ歯が生えてない赤ちゃんでも、食べ物が口の中に入れば、まず飲み込もうとします。
でも「あれ?飲み込めないぞ…!」と判断したときに、初めて歯ぐきで「もごもご」して、何とか飲み込もうとするんですよ。
つまり赤ちゃんは、たとえ歯がなくても
- 舐める
- しゃぶる
- 歯ぐきを使って潰そうとする
ことで口に入ったものを何とか「食べてやろう!」と工夫するんです。
工夫して工夫して「コレ、飲み込めないや…」と判断したとき、初めて口から出したり、ずーっと口の中に入ったままになっているんですよ。

逆に言えば、「何とか食べてやろう…!」と工夫する期間があるからこそ、歯が生えてきたときに、歯をつかって噛めるようになるのです♪
でも、ベビーフードのような柔らかい離乳食では、舐めたり歯ぐきで潰す練習ができませんよね。
つまり、口をモゴモゴ動かす練習ができないと、いざ歯が生えそろっても上手に噛むことができない子になってしまうのです。
成長には適した時期があります。
赤ちゃんの時期にしっかり口をモゴモゴを動かすことで、赤ちゃんは自然に口の動かし方を学んで「噛むこと」を身につけていきます。

でも柔らかいベビーフードばかりでは、大事な時期に口をほとんど動かさずに育ってしまいますよね(汗)
しかも逃してしまった時期を、成長してから取り戻すことはかなり難しいし苦労してしまいます!
たとえば、病気で突然言葉が話せなくなっても、リハビリをすれば(程度の違いはあれ)また話せる可能性はありますよね。
でも、言葉を学ぶのに適した時期に「なにかのトラブル」で学ぶチャンスを逃してしまったら…。
その後、1から話すことを身につけるには、かなりの時間と努力が必要になると思いませんか?
これは、食べることだって同じです。
口のつかいかたを練習できる時期に、ベビーフードのような柔らかいものばかり食べさせていては、赤ちゃんの成長するチャンスを奪ってしまうことになるんです。
しかもあごは「噛む刺激」によって成長します。
そのためよく噛まずに育ってしまうと、あごが十分広がらず、歯が並ぶ隙間ができなくなります。
その結果、歯並びがガタガタになる可能性があるんですよ。
なお歯並びが悪くなる理由は、下の記事でも詳しく紹介しているので、合わせて参考になさってくださいね。

▼歯がなくても離乳食が食べられる理由は、下の記事が参考になります▼

ベビーフードの味付けも赤ちゃんにおすすめしない理由
ベビーフードは「味」も、赤ちゃんにおすすめしない理由です。
あなたはベビーフードを味見したことがありますか?

正直、あまり美味しいものじゃないですよね(汗)
娘を育てて思うのですが、赤ちゃんって大人が食べて「美味しい~♪」と思うものをよく食べませんか?
カボチャとかサツマイモとかお豆とか、うちの娘は大好きです♪
赤ちゃんは、自然の甘みを「美味しい♪」と感じます。
「味覚の基礎」ができる大切な時期だからこそ「甘い・苦い・酸っぱい・辛い」の味覚や、いろんな「食感」や「大きさ」のものをどんどん経験させてあげて欲しいのです。
でも、ベビーフードでは味や大きさや硬さの経験ができませんよね。
味覚形成がされる大切な時期なのに、とてももったいないことですよね…。
余談ですが、以前読んだ新聞の記事の中に、
離乳食でベビーフードをよく食べていた赤ちゃんは、ほとんどベビーフードを食べてない赤ちゃんより、1歳を過ぎてからの「遊び食べ」や「偏食」に悩む傾向がある。
子ども時代に「インスタント食品」をよく食べた親は、「ほとんど食べなかった」親と比べて、自分の赤ちゃんにもベビーフードをよく使う傾向がある。
という内容の記事を読んだことがあります。
3歳までの食生活は大切!
とよく言われていますが、家庭の食事でいろんな「味」や「食感」や「硬さ」を経験させてあげることは、赤ちゃんの味覚や食べる意欲を育てることにつながります。
だからこそ、離乳食より先に「家族の食事の質」を上げることを考えてみませんか?
簡単に離乳食をつくる方法
あなたがベビーフードをつかう1番の目的は、裏ごしするなど離乳食をつくるのが面倒だからですよね。
でもね。
離乳食って本来は簡単に作れるんですよ。
なぜなら赤ちゃんの離乳食は、家族の食事を分け与えればいいだけだからです。
つまり家族の食事を赤ちゃんにも食べさせれば、わざわざ離乳食をつくる必要もなくなり、あなたの家事の負担を一気に減らすことができるんですよ♪

え?そんなことしていいの?
と思うかもしれませんが、大丈夫です!
母乳がしっかり飲め、姿勢もしっかりしている7ヶ月目以降の赤ちゃんなら、ウンチの状態や体調が良いなら、どんどん大人と同じ食事を食べることができますから。
なお、具体的な離乳食の進め方は下の記事を参考にしてみましょう!
大人と同じ食事でも、赤ちゃんが食べられる理由が分かっていただけると思います。


でも大人と同じ食事って赤ちゃんには塩分が多いんじゃ…
という心配もありますよね。
それも大丈夫です。
塩分の問題も美味しい出汁をつかえば、解決しますから♪
離乳食につかえる添加物が入ってない出汁
美味しい出汁をつかえば、調味料を足さなくていいので塩分控えめの美味しい食事がつくれます。
とくにやさしい出汁パックなら、長い時間煮出さなくても5分で出汁がとれるので、赤ちゃんのお世話をしながらでも、美味しい出汁をとることができますよ♪
市販品の出汁は「食塩」や「デキストリン」などが多く入っています。
一方、やさしい出汁パックの原材料はかつお節とこんぶのみ!
なのにちゃんと旨味があるので、お味噌汁や煮物も少ない調味料で本当に美味しくつくれますよ♪

うちの娘も出汁パックでつくったお味噌汁を『ママ〜お汁美味しいね〜』と、本当によく食べてくれるんです♪
家庭の食事が薄味で美味しいなら、そのまま赤ちゃんの食事としても出せますから、離乳食をわざわざつくる手間もなくなりますよね。

たしかに出汁をうまくつかって薄味に仕上げれば、わたし達大人にとっても健康にいいわね♪
それにご飯や出汁をきかせたお味噌汁、野菜の煮物など「昔ながらの和食」は、赤ちゃんにとっても消化吸収しやすい食事になります。
だからこそ、家庭の食事を和食中心にして、赤ちゃんにも食べさせてあげてほしいのです。
とはいえ、

でも出汁を変えるだけで、本当に美味しく作れるの?
と心配ですよね…。
でも「やさしい出汁パック」なら、1袋790円なので安心して試すことができるんです。
だって1包にすると、たったの79円ですから。
79円で家族も赤ちゃんも美味しく食べられる食事がつくれたら、家計にも優しいですよね。
もちろん離乳食をわざわざつくる手間もありませんから、あなたの家事の負担も一気に減りますよ♪

たしかに!
あいた時間で子供と遊んだり絵本を読んであげられるわね♪
家族と同じ食事を赤ちゃんの頃から食べていると、赤ちゃんは自然にあごをつかって食べるようになります。
するとあごにも刺激が伝わって成長し、歯が並ぶ隙間ができるようになるんですよ。
▼添加物がが入ってない出汁パックの詳細は、こちらから確認できます▼
ベビーフードのデメリットまとめ
ベビーフードを歯科衛生士がおすすめしない理由は
①ドロドロや柔らかい形状では噛む練習ができない
しっかり噛まないと、あごが成長せず将来歯並びが悪くなる可能性があります。②食事でいろんな味を体験してほしい
味覚形成される時期だからこそ、いろんな味を経験してほしい。
という2つの理由があります。
普通「離乳食」は、柔らかくして赤ちゃん用に「別メニュー」を用意しますよね。
しかし、離乳食の目的は「母乳やミルク」から「家族の食事」を食べられるようになることのはず!

「柔らかいもの」を食べることがゴールではありませんよね(汗)
赤ちゃんは歯がなくても食べられます。
噛む練習をするこの時期に、たくさんあごや舌など口の周りの筋肉をつかわせてあげましょう。

ドロドロのベビーフードで、赤ちゃんの噛む練習や味覚形成のチャンスを奪っちゃダメなんです!
噛む練習をしてないと、いつまでも上手く噛むことができないし、あごも広がらないので歯並びも悪くなってしまいます。
赤ちゃんの食事は家族のご飯を薄味にして食べさせれば、立派な離乳食になります。
そのためにも美味しい出汁をつかって、調味料や塩分が少ない優しい食事をつくってあげてくださいね。
▼添加物が入ってないお出汁の詳細は、こちらから確認できます▼
具体的な離乳食の進め方は下の記事を参考に、あなたも早速始めてみましょう!

▼歯が生え始めたら歯磨きも始めましょう。赤ちゃんにも使える歯磨き粉の選び方も一緒にマスターしましょう!▼

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