離乳食を冷ますためのフーフー・同じ箸で食べさせることって、虫歯をうつす原因になる?
味や固さを確認するため、口をつけたものを取り分けたいけど、やっぱりダメ…!?
という疑問に、歯科衛生士歴13年の経験からお答えします^^
結論から言えば、離乳食を『フーフー』したり同じ箸やスプーンで食べさせることは、
厳密に言えば、虫歯菌をうつす原因になります。
とはいえ、過剰に心配する必要はありません^^
なぜなら、『一生、虫歯菌に感染しない人生』なんて、現実的ではないからです。
それに
- 同じ物を食べる
- 大人の『食事を取り分ける』
ことは、赤ちゃんにとってもあなたにとっても、メリットが大きいんですよ^^
その理由を紹介します^^
赤ちゃんと箸の共有してしまった!何歳から虫歯はうつるの?
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に、『虫歯菌』はいません。
でも生後10か月頃から虫歯菌が赤ちゃんの口の中から発見され、
乳歯が全部生えそろう2歳半頃には、虫歯菌が口の中から発見される子が増えてきます。
もちろん個人差はありますが…^^;
赤ちゃんに虫歯菌を感染させてしまう原因は、主に『家庭内感染』。
たとえば、
・一緒のスプーンやお箸を使う
・フーフーする
・キスをする
など、知らないうちに虫歯菌を赤ちゃんに感染させてしまう可能性って、生活の中にいくらでもあるんです^^;
なかでも赤ちゃんの虫歯は、1番関わりのある『あなた』の
- 口の中の環境
- 唾液の中の虫歯菌の数
に影響されます。
つまり、あなたの口の中の虫歯菌の数が多いと、赤ちゃんへの感染はリスクは高くなり、
逆に虫歯菌が少ないと、感染リスクは低くなるというわけです^^
でも、虫歯菌がうつるからと
- 大人の食事を取り分けない
- フーフーしない
と考えるのはちょっと待ってほしいんです。
なぜなら『一生、虫歯菌に感染しない人生』を送ることは、現実的ではないから。
だからこそ、まずはあなたの口の中を清潔にすることを考えてほしいんです。
そうすれば同じお皿やお箸から赤ちゃんに食べさせることを、過剰に心配する必要がなくなるからです^^
それにあとで紹介するように、大人の食事を取り分けることは、
赤ちゃんにとってメリットだらけなんですよ^^
直箸や味見もダメ?赤ちゃんに虫歯菌をうつさない3つの予防方法
赤ちゃんに虫歯菌をうつりにくくするには、
②仕上げ磨きの方法を知る
③おやつのあげ方を見直す
の3つの方法が大切です。
大人の虫歯菌の数を減らす
虫歯菌は、唾液を通して赤ちゃんに感染していきます。
そのため
- 同じスプーンやお箸をつかう
- フーフーして唾液を飛ばす
と、赤ちゃんに虫歯菌がうつりやすくなってしまいます。
とくにあなたの口の中に虫歯菌が多いと、赤ちゃんへの虫歯の感染確率は高くなります!
でも逆に考えれば、あなたの口の中を清潔にすることができれば、
赤ちゃんへの感染リスクを、グッと下げることができますよね^^
虫歯菌のほとんどは、2歳半前後に定着すると言われています。
だからこそ、まずは
- 虫歯がある場合は早めに治療にいく
- 普段の歯磨き方法を見直す
ことで、あなたの口の中を清潔にしてほしいんです。
けっきょく、大人の口の中を清潔にすることが、
赤ちゃんを虫歯から守る方法なんですよ^^
仕上げ磨きの方法を知る
虫歯予防には、赤ちゃん自身の口の中を清潔にすることも大切です。
そのためにも『正しい仕上げ磨きの方法』を知っておきましょう^^
ただ赤ちゃんの中には、歯ブラシで磨かれるのを嫌がる子もいます^^;
そんなときは、ガーゼや歯磨きシートをつかってあげると、
嫌がらず汚れを落とすことができるので試してみてください^^
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おやつのあげ方を見直す
まだ胃が小さい赤ちゃんは、1回に食べられる食事の量も多くありません。
そんなとき、『おやつ』として
- 果汁を飲ませる
- プリンを食べさせる
など、したくなりますよね…^^;
でも『おやつやジュース』を頻繁に与えていると、
虫歯菌が増える原因になります。
とくに哺乳瓶に果汁やジュースを入れ『ちびちび』飲ませていたり、ヤクルトなどを頻繁にあげているなら要注意。
常に『糖』が歯に触れているため、一気に虫歯が広がってしまいます。
『おやつ』だからと、
お菓子やジュースである必要はありません^^
おやつは食事の一部と考えて、
・野菜ステック
・果物
・あまったおかず
などを時間や量を決めてあげるようにすれば、砂糖の量も少なくなるし
よく噛んで唾液をたくさん出せるため、虫歯予防になるんですよ^^
\関連記事/
大人の食事を離乳食として取り分け・フーフーするメリット
『赤ちゃんに虫歯をうつしたくない!』と、
- 同じおかずを取り分けない
- フーフーしない
と神経質になっていると、鬱(うつ)になりそうですよね…。
でも、神経質になる必要はありません^^
まずは『あなたの口の中を清潔にすること』を考えましょう。
そのうえで、あなたの『おかず』を赤ちゃんに取り分けてほしいんです^^
そうすることで、大きなメリットがありますから^^
熱さや固さを知れる
同じおかずを取り分けることで、
・冷たさ
・硬さ
・柔らかさ
を確かめながら、赤ちゃんの食事を進めることができます^^
しかも、同じものを一緒に食べれば、
「味が濃かったかな」
「魚の骨はなかったかな?」
と、赤ちゃんの反応を確認することができます^^
その結果、
『もう少し大きめに切っても、食べられそう!』
『この固さでも、飲み込めた!』
など、赤ちゃんが『どのくらいのものなら食べられるか』の目安が分かるようになるんですよ^^
その結果、育児書の『離乳食の月齢』に振り回されず食事をすすめることができ、
肩の力を抜いて食事をすすめることができるんですよ^^
\具体的な方法はこちら/
何でもよく食べるようになる
手間暇かけた離乳食を出しても、赤ちゃんってぜんぜん食べてくれませんよね…^^;
なのに、あなたのお皿のおかずに手をのばしたり、
欲しそうにしてきませんか?^^;
赤ちゃんって、たとえ同じものを食べていても『人のもの』を欲しがる子が多いんです^^
欲しがるときはぜひ虫歯の心配より、あなたのお皿の中から『はい、どーぞ♪』と
食べさせてあげてほしいんです^^
人のおかずを欲しがる時期は、言い換えると、
『なんでもすんなり食べる時期』とも言えます^^
この素晴らしい時期は1歳前に見られることが多いので、
ぜひこの時期を活用し、いろんなメニューを体験させてあげてほしいんです^^
\関連記事/
それに生後7ヶ月以降で
・お座りの姿勢が安定している
・手を自由に動かせる
赤ちゃんなら、大抵のものは『舌』や『歯ぐき』で食べることができます^^
\歯がなくても、なんでも食べられる理由はこちら!/
だから大人の食事を和食にして、
- 煮物
- お味噌汁
の中から、赤ちゃん食べられそうなものをどんどん口に入れてみましょう^^
この時期に経験した食材は、成長してからも
自然に受け入れやすくなりますから^^
\詳しい方法はこちら/
あごが成長する
大人の食事を取り分けることで、赤ちゃんはたくさん
・舌
・あご
を動かすようになります。
あごは、噛むことで成長していきます!
あごに適度に刺激がくわわれば、あごの幅が広がって、歯並びが良くなる可能性が高くなるんですよ^^
でも離乳食のような『柔らかい食事』では、
噛まずにすぐ飲み込んでしまいます。
そのままでは、あごに刺激を与えることができないし、
よく噛めないので、唾液の量も少ないまま。
口の中の汚れは、唾液によって洗い流されていきます^^
だからこそ、あなたの『おかず』を赤ちゃんに取り分けることは、
・唾液をたくさん出し、口の中を綺麗にする
意味でも、とても良いことなんですよ^^
\詳しい理由はこちら!/
赤ちゃんへの口移し直箸・フーフーと虫歯まとめ
赤ちゃんに虫歯菌をうつしてしまう大きな原因は、『家庭内感染』です。
でも『一生、虫歯菌に感染しない人生』なんて、現実的ではありません。
赤ちゃんに虫歯をうつさないよう、
神経質になりすぎる必要はありません^^
その代わり、
②仕上げ磨きの方法を知る
③おやつのあげ方を見直す
の3つを意識することで、赤ちゃんの虫歯リスクをグッと下げることができますから^^
\赤ちゃんが『歯磨き好き』になる歯磨き粉はこちら!/
\赤ちゃんにも優しい新鮮な食材の選び方はこちら!/
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