イオン飲料やヤクルトって、なんとなく身体に良さそうなイメージなので、
赤ちゃんの水分補給として飲ませたい…って思いますよね。
でも基本的に、
- イオン飲料は脱水予防のための飲み物
- ヤクルトは嗜好品
です。
だからあえて、積極的に飲ませる必要はないんですよ^^
ここでは、
- イオン飲料やヤクルトで虫歯になる理由
- 飲ませるときの注意点
について、ベテラン歯科衛生士が紹介します。
イオン飲料もヤクルトも、飲ませ方を間違うと一気に虫歯が広がってしまいます!
虫歯になりにくい飲ませ方は、ぜひ知っていてくださいね。
イオン飲料やヤクルトは赤ちゃんにいつから飲ませていいの?
基本的に生後7か月までは、母乳やミルク以外は飲ませないほうが良いです。
その理由は、まだ腸の働きが未熟な赤ちゃんに母乳やミルク以外のものを飲ませてしまうと、アレルギー反応を起こす可能性があるから。
なのでイオン飲料やヤクルト以外にも、
- 果汁
- 牛乳
なども、アレルギー予防のため生後7か月まではあげない方が安心なんですよ^^
\詳しい理由はこちら/
それにこの時期の赤ちゃんは
- ミルク
- 母乳
で栄養は摂れています。
だからあえて7ヶ月までの赤ちゃんに、ヤクルトやイオン飲料を飲ませる必要はないし、
7ヶ月以降は食事からも栄養が摂れるので、水分補給は水やお茶で十分です^^
ヤクルトやイオン飲料で赤ちゃんが虫歯になりやすい理由
イオン飲料やヤクルトの中には、信じられないほどの砂糖が入っています。
なんと一般的なイオン飲料(スポーツドリンク)には、
500mlのペットボトルで、約20~30gもの砂糖が入っているんです!
つまりペットボトル1本分には、
- スティックシュガーなら約10本分
- 角砂糖なら約8個分
の砂糖が入っている!ということ。
もう『砂糖水』ですよね…。
またヤクルトも1本の中に、ステックシュガー2.5本分もの砂糖が入っています。
とうぜん水分代わりに習慣的に飲ませていると、口の中は絶えず砂糖が存在している状態に。
歯はいつもベタベタ状態になっているため、
虫歯リスクがどんどん上がってしまいます。
軽く磨いただけでは取れないほど、歯にベッタリ汚れがついていることもあるんですよ…。
しかも赤ちゃんの乳歯は、生えたてで未熟。
歯の質も弱く、虫歯になると一気に広がります。
だから、あえて『砂糖たっぷり』の飲み物を飲ませる必要はないんですよ^^
それにイオン飲料とは、熱中症や下痢や嘔吐など『脱水症状』のとき飲ませる飲み物。
なので、脱水が改善すれば飲む必要はありません。
ヤクルトも、あくまで嗜好品!
だからあえて、水分補給の代わりに飲ませる必要はないんですよ^^
水分補給は大人も赤ちゃんも、水やお茶でとるようにしましょう^^
【イオン飲料やヤクルト】虫歯になりにくい4つの飲ませ方
イオン飲料やヤクルトは、虫歯になりやすい飲み物。
さらに飲ませ方によっては、ものすごいスピードで虫歯が進んでしまうため、
もし飲ませるときは、次のことに注意しましょう。
寝る前に飲ませない
寝る前にイオン飲料やヤクルトを飲ませると、虫歯が進む原因になります。
寝ている間は、口の中の唾液の量が減ってしまいます。
唾液で流れるはずだった
- 口の中の汚れ
- 細菌
が、流されず口の中に溜まったままになるんです。
その結果、虫歯リスクが高くなってしまうんですよ。
お風呂上がりなど、汗をかいたらイオン飲料やヤクルトを飲ませたくなりますよね。
でも寝る前の水分補給は、水かお茶を飲むことを習慣にしましょう。
ヤクルトをあげるなら、昼間に飲ませるなど時間帯に気をつけましょう^^
ダラダラ飲ませない
砂糖が入った飲み物の『ダラダラ飲み』は、虫歯リスクを上げる原因になります。
たとえば、
・おやつ以外にも、喉が乾いたらヤクルトを渡す
など、量は少なくてもダラダラ飲ませていると、口の中はいつも砂糖がある状態に。
その結果、一気に虫歯が広がるし歯ぐきも腫れてしまいます。
とくに哺乳瓶をつかっていると、上の前歯に砂糖がいつも当たり、虫歯ができやすくなってしまいます。
飲ませるときは量と時間を決めて、ダラダラ飲みをさせないようにしましょう!
特にヤクルトは、チビチビ飲む子も多いので、
時間・量を決めて飲ませてほしいです^^
ダラダラ飲みをせず、しっかり口を休ませていれば、
『唾液の働き』のおかげで、虫歯菌が増えるのを防げますから^^
飲んだあと水を飲ませる
イオン飲料やヤクルトを飲ませるときは、
・最初から水で薄めて飲ませる
のがおすすめです。
薄めることで、口の中を必要以上にベタベタさせずにすみますから。
食事をよく噛ませる
口の中の汚れは、歯磨き以外にも『よく噛んで唾液を出すこと』で綺麗にできます^^
唾液の量を増やせば、
・口の中を安定した状態に保つ
ことができるからです^^
おすすめは、食事をたくさん噛ませること^^
といっても、難しいことはありません^^
野菜を大きく切って食卓に出せば、自然に噛む回数を増やすことができますから^^
でも、そんな事したら赤ちゃんが飲み込めないんじゃ…。
大丈夫です^^
なぜなら赤ちゃんは、離乳食をつくらなくても大抵のものは、噛んで食べることができるからです^^
たとえ前歯しかなくても
- 舌
- 歯ぐき
をつかって食べることができるんですよ^^
そのために必要なステップは、こちらが参考になるのでぜひ♪
よく噛む子にする方法はこちら!
イオン飲料やヤクルトの意外な落とし穴
ひんぱんにイオン飲料やヤクルトを飲ませていると、
赤ちゃんは『離乳食を食べない子』になってしまいます。
イオン飲料やヤクルトをたくさん飲んでいると、血液中の『糖分』が増えます。
すると血糖値が下がる暇がなくなり、お腹が空かない状態になり
『なんで離乳食を食べてくれないの…?』
『なんでミルクを飲まないの…?』
とあなたを悩ます原因になってしまうんです…。
しかもきちんと食事やミルクを摂ってないと、赤ちゃんは変な時間にお腹が空いてしまいます。
その結果、またイオン飲料やヤクルトを飲む…
という悪循環になってしまうんです。
もちろん
- 熱がある
- 下痢
- 嘔吐
のときは、イオン補給も必要です。
ヤクルトも、たまに飲ませるくらいはいいかもしれません。
でも食事や母乳・ミルクをいつも通り摂取しているなら、イオンや糖質は足りています。
そこにあえて糖質やイオンを足してしまえば、
かえってバランスが崩れてしまいますよね。
だからこそ、普段の水分補給は水やお茶で十分だし、ヤクルトやイオン飲料を飲ませる必要はなんですよ^^
ヤクルトやイオン飲料で赤ちゃんが虫歯になる原因まとめ
イオン飲料やヤクルトを水分補給の代わりに飲ませていると、口の中に絶えず砂糖がある状態に。
つねに歯はベタベタ状態になって、虫歯のリスクが上がってしまいます。
赤ちゃんの水分補給は、水かお茶にし、
カロリーのあるものは液体でとらないようにしましょう!
もし飲ませる場合は、
- 飲ませる時間帯
- 飲ませる量
などをきちんと決めて、ダラダラ飲みにならないようしていきましょう^^
\イオンや糖分をバランス良く食事から摂る方法はこちら/
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